小山登美夫ギャラリー京都の1F、TKGセラミックスでは伊藤正さんの個展「海の雫」を開催中です。
伊藤正さんは1952年岩手県生まれ。益子で修業され、1985年に岩手県遠野市に窯を構えた後、94年以降は同県花巻市で制作されています。
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伊藤さんの作品は一見焼き物とは思えないような、岩肌や土器のような質感が特徴的です。炭化焼成の高温による焼き締めの手法をとられているのですが、使うのは彼自らが掘り出した岩手県の土。今回は花巻市と久慈市の土を使った作品を展示しています。なるべくブレンドせずに使われるため、作品の表面に土の中に交ざっていた石などをみることができます。ブレンドされた土は虫眼鏡でみても均一でつまらない。自然の状態は扱いが難しいこともあるけれど、様々な大きさや形の石が入っていて楽しい。そのようにお話されていました。素焼きをした作品にカオリンという石を塗り、本焼きしてからそれをワイヤーブラシなどで掻き落しています。
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作品のフォルムもとても印象的です。岩手県の海岸で風化したような貝がらを集め、そこから形をおこしていくそうです。とくに貝の内側の螺旋の構造には長年取り組んでいらっしゃいます。焼き物の用途としての鉢や壷、というかたちにとらわれず、それらがもつ縁の部分も造形のひとつと考えて「海の雫」という名前で作品をつくり続けています。
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より身近に生活にとりいれることのできる、小さめの作品も展示しています。家の形をしている作品は香炉です。
10月26日の展覧会初日には、アーティストトークを開催しました。![]()
展覧会は11月17日(土)までです。独特のテクスチャーとあたたかみ、時代を超えたような不思議なたたずまい、実作品を是非ご高覧下さい!
小山登美夫ギャラリー京都
伊藤正さんは1952年岩手県生まれ。益子で修業され、1985年に岩手県遠野市に窯を構えた後、94年以降は同県花巻市で制作されています。

伊藤さんの作品は一見焼き物とは思えないような、岩肌や土器のような質感が特徴的です。炭化焼成の高温による焼き締めの手法をとられているのですが、使うのは彼自らが掘り出した岩手県の土。今回は花巻市と久慈市の土を使った作品を展示しています。なるべくブレンドせずに使われるため、作品の表面に土の中に交ざっていた石などをみることができます。ブレンドされた土は虫眼鏡でみても均一でつまらない。自然の状態は扱いが難しいこともあるけれど、様々な大きさや形の石が入っていて楽しい。そのようにお話されていました。素焼きをした作品にカオリンという石を塗り、本焼きしてからそれをワイヤーブラシなどで掻き落しています。

作品のフォルムもとても印象的です。岩手県の海岸で風化したような貝がらを集め、そこから形をおこしていくそうです。とくに貝の内側の螺旋の構造には長年取り組んでいらっしゃいます。焼き物の用途としての鉢や壷、というかたちにとらわれず、それらがもつ縁の部分も造形のひとつと考えて「海の雫」という名前で作品をつくり続けています。





10月26日の展覧会初日には、アーティストトークを開催しました。


展覧会は11月17日(土)までです。独特のテクスチャーとあたたかみ、時代を超えたような不思議なたたずまい、実作品を是非ご高覧下さい!
小山登美夫ギャラリー京都