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Channel: TOMIO KOYAMA GALLERY:東京・Singapore | 8/ART GALLERY
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伊藤正展「海の雫」@TKGセラミックス

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小山登美夫ギャラリー京都の1F、TKGセラミックスでは伊藤正さんの個展「海の雫」を開催中です。

伊藤正さんは1952年岩手県生まれ。益子で修業され、1985年に岩手県遠野市に窯を構えた後、94年以降は同県花巻市で制作されています。



伊藤さんの作品は一見焼き物とは思えないような、岩肌や土器のような質感が特徴的です。炭化焼成の高温による焼き締めの手法をとられているのですが、使うのは彼自らが掘り出した岩手県の土。今回は花巻市と久慈市の土を使った作品を展示しています。なるべくブレンドせずに使われるため、作品の表面に土の中に交ざっていた石などをみることができます。ブレンドされた土は虫眼鏡でみても均一でつまらない。自然の状態は扱いが難しいこともあるけれど、様々な大きさや形の石が入っていて楽しい。そのようにお話されていました。素焼きをした作品にカオリンという石を塗り、本焼きしてからそれをワイヤーブラシなどで掻き落しています。



作品のフォルムもとても印象的です。岩手県の海岸で風化したような貝がらを集め、そこから形をおこしていくそうです。とくに貝の内側の螺旋の構造には長年取り組んでいらっしゃいます。焼き物の用途としての鉢や壷、というかたちにとらわれず、それらがもつ縁の部分も造形のひとつと考えて「海の雫」という名前で作品をつくり続けています。



より身近に生活にとりいれることのできる、小さめの作品も展示しています。家の形をしている作品は香炉です。

10月26日の展覧会初日には、アーティストトークを開催しました。

展覧会は11月17日(土)までです。独特のテクスチャーとあたたかみ、時代を超えたような不思議なたたずまい、実作品を是非ご高覧下さい!

小山登美夫ギャラリー京都




ジェニー・ワトソン展「other lives」@TKGエディションズ京都

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TKGエディションズ京都では、ジェニー・ワトソン展「other lives」を開催中です。

ジェニー・ワトソンは1951年メルボルン生まれ。絵画を専攻後教育学を学び、自己の内面や幼少期の記憶とその外部との関わりを一貫したテーマとして制作を行っています。現在までにオーストラリア国内で60もの個展、ヨーロッパ、アジア、インド、ニュージーランド、アメリカで50以上の個展を開催しており、1993年にはヴェニス・ビエンナーレにオーストラリア代表作家として選出されました。日本での展覧会には「Child's Play」(2003年、横浜美術館アートギャラリー)があります。

本展は渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで10月に開催された展示の巡回展となります。


彼女は紙同様、様々な色や模様のある布や麻の上に作品を描きますが、それらの素材の存在感により、幼少期に身近に接してきたものや動物のモチーフをさらに自由に描くことができるようになったと言います。面白い質感で、イメージともよく合っています。布の上に描くだけでなく、覆うようにした作品も、物質的なものとイメージが溶け合うようです。
("A beautiful day in Tokyo", 2011)

また今回の展覧会「other lives」のコンセプトについて、ワトソンは8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでのアーティストトークで次のように話しています。「もう1つの私の人生という意味を込め、もし私が今の自分でなかったらどうなっていただろうと想像して作ったため、今回の展示作品で、私は乗馬姿になったり、原宿風のファッションに身を包んだ女の子になってみたりと、色々な姿、格好で描かれています。」
こちらは「もうひとつの人生のセルフポートレート」という作品です。
("Self portrait in another life" 2010-2011)

こちらはドローイング作品。彼女は旅行や海外での滞在経験を作品に投影することが多く、その場所で手に入る素材を使うこともあるそうです。なかには日本の友人にもらったという折り紙を使用している作品もあります。

リトグラフの版画作品も展示しています。
("NAGOYA SET" 1993)

彼女の目をとおして色々な人生や場所を想像してみることができる、そんな楽しい展示になっています。
会期は11月24日(土)まで。この機会にどうぞご高覧ください。

小山登美夫ギャラリー京都

11/23(金)より、 趙学兵展「Path in the Woods」、小山登美夫ギャラリーシンガポールにて開催中

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小山登美夫ギャラリー シンガポールでは、11月23日より趙学兵(ジャオ・シュエビン)展「Path in the Woods」が始まりました。本展は趙学兵の小山登美夫ギャラリーでの初めての展覧会です。

趙学兵は1967年北京生まれ。2002年から5年間パリに、2007年から2年間ニューヨークに滞在。現在、上海を拠点に制作活動を行っています。趙学兵の作品においては、細密なディテールの優れた描写が特徴です。風景を描いたペインティング作品にしても、即興的なドローイング作品にしても、線による表現と描写力の高さという点で共通しています。



今回の展覧会「Path in the Woods」では、2010年から今でも制作が続く「セントラルパーク」というシリーズの中から、木と葉がモチーフとなる作品を主に展示しております。


Central Park #9, 2012, 160 x 200 cm, oil on canvas © Zhao Xuebing
installation view from "Path in the Woods" at Tomio Koyama Gallery Singapore, 2012



Central Park #6, 2011, 160 x 200 cm, oil on canvas © Zhao Xuebing
installation view from "Path in the Woods" at Tomio Koyama Gallery Singapore, 2012



Central Park #2, 2010, 97 x 130 cm, oil on canvas © Zhao Xuebing
installation view from "Path in the Woods" at Tomio Koyama Gallery Singapore, 2012


趙さんはニューヨークに滞在した頃、セントラルパークの北西側の所に住んでいました。2009年にニューヨークがひどい嵐に襲われ、セントラルパークの、特に北の方にある林では、枝が折れたり葉がたくさん落ちたりしていました。趙さんはこの破壊された野性的な風景に魅了され、「セントラルパーク」というシリーズを制作し始めました。そして、光の変化を観察するため、彼はほぼ毎日セントラルパークを通っていたそうです。


Central Park #9, 2012, 160 x 200 cm, oil on canvas
© Zhao Xuebing, courtesy of the artist


これらの作品は非常に細い筆を使用し、薄くて透明感のある油彩を何回か繰り返し重ねて描いたものです。趙さんは光とディテールを敏感にバランスよく表すために、単色にしたと話しています。
単色というものの、同じ色の濃淡のバリエーションは非常に豊富です。このような単色の表現について、趙さんはそれは自身が中国伝統的な水墨画とモダン・フォトグラフィの影響を受けているからだと語りました。


以下は本展ではじめて発表された《water》という作品です。この作品もセントラルパークの景色です。木と葉は描き方が異なり、絶えず流れる水のイメージを表すために、無数の微小な円形を用いています。趙さんは一枚一枚の作品は自らの個性があるといい、作品の個性を発掘し、ふさわしい色彩と表現方法を使用するのです。

Water, 2011, 150 x 200 cm, ink on canvas
© Zhao Xuebing, courtesy of the artist


《water》のディテールになります。


オープニングレセプションでは、アーティストトークを開催いたしました。
たくさんの方々に参加して頂きました。



展覧会は12/23まで、シンガポールの小山登美夫ギャラリーで開催しております。
皆様この機会にぜひご高覧ください。


趙学兵(ジャオ・シュエビン)展「Path in the Woods」
2012年11月23日(金)ー2012年12月23日(日)

小山登美夫ギャラリー シンガポール

開廊時間:火-土曜日 11:00-20:00
     日曜日 10:00-18:00
休廊日:日・月曜日 及び 祝日

ART TAIPEI 2012に出展しました

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小山登美夫ギャラリーは、11/8から11/12まで、台北世界貿易センターで開催された「ART TAIPEI 2012 」に参加しました。

今まで盛夏の8月で開催してきたART TAIPEIは、今年は初めて会期を変え、11月の開催となりました。
今回は出展ギャラリーがアート台北史上一番多かったそうです。
以前は一つだけ使用していたホールを今回は2つに増やし、ブースも通路も広く見やすくなりました。


以下は小山登美夫ギャラリーブースの、正面からの展示風景です。
中央はオノ・ヨーコの書の作品です。
書かれている内容に関して多くの人から質問を受けました。


左から、インカ・エッセンハイ、奈良美智作品で、その手前にあるのはジョン・プラプチャックの立体作品です。


外側の壁には、インカ・エッセンハイの版画と、三宅信太郎のドローイングを展示しました。


こちらは、左からはジョン・プラプチャックと川島秀明作品です。


そして、以下右側では菅木志雄、ヴァルダ・カイヴァーノが展示されており、


ヴァルダの隣が染谷悠子作品です。


こちらは青木克世の陶器でできたスカル作品。










通路に面した壁には蜷川実花の桜シリーズの写真を展示しました。

このアートフェアには台湾のお客様だけでなく、日本からも多くの方々がいらしており、アジア全般のみならず、近辺諸国に在住している欧米からのお客様もいらしていました。今回は多くの欧米のギャラリーが参加しているので、その効果も大きいと思われます。



アート台北会期中には、台北市内では様々なファッションや映画のイベント、小規模なアートフェアなどが行われ、大いににぎわっていました。

小山登美夫ギャラリー

三宅信太郎、Tom Sachs、Vibeke Tandberg@Astrup Fearnley Museum

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ノルウェー、オスローにある、Astrup Fearnley Museumで開催中の展覧会に
三宅信太郎、Tom Sachs、Vibeke Tandbergの作品が出品しています!

三宅信太郎の作品は、2006年に行われたパフォーマンスの映像と作家によって制作された立体作品、ドローイングが開催中の「To Be With Art Is All We Ask」展で、美術館のコレクション作品としてご覧頂けます。


「The Argentina vs. Barcelona Football Game」、2006年
installation view at "To Be With Art Is All We Ask" Astrup Fearnley Museum


この展覧会では、Tom Sachsの「Presidential Seal」、「McDonalds」の作品、Vibeke Tandbergの1996年に制作された写真作品「Living Together」のシリーズもコレクション作品として展示中です。

こちらのURLから、Tom Sachs、Vibeke Tandbergの作品もご覧頂けます。
http://afmuseet.no/en/blogg/2012/october/bildereportasje-fra-apningen-av-det-nye-museet-29092012

他にも、村上隆、Gilbert & Geprge、Jeff Koons、Richard Prince、Damien Hirst、Cindy Sherman、Felix Gonzalez-Torresなどの作品も一挙に展示されていますので、ノルウェーに行かれる際には、ぜひご覧になってみてください!

Astrup Fearnley Museum
"To Be With Art Is All We Ask"
会期:2012年9月29日 - 2013年4月21日



落合多武展@小山登美夫ギャラリー京都

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小山登美夫ギャラリー京都では、落合多武さんの個展「Meadow Traveler, Madeleine Severin(牧草地の旅行者、マデリーン・セヴェリン)」を開催中です。

落合多武さんは1967年神奈川県生まれ。90年に和光大学を卒業後渡米、93年にニューヨーク大学芸術学部大学院を卒業。現在もニューヨークを拠点に制作しています。ワタリウム美術館での個展「スパイと失敗とその登場について」(10年)の他、グループ展「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(原美術館、東京、ケルン日本文化会館、ドイツ、トロント日本文化センター、トロントへ巡回、09-10年)で展示、また昨年は横浜トリエンナーレ2011に参加しました。小山登美夫ギャラリーでは5年ぶり、京都では初めての個展です。

今回はタカ・イシイギャラリー京都との共同企画で木村友紀さんの個展と同時開催。落合さんは手前のスペースで展示しています。


こちらは張り合わせるなどした既成の布の上に漂白剤で描いたシリーズ。通常は色を加えて描くペインティングを、「色を抜く」「消す」ということで描いています。ドローイングのようなタッチの作品もあり、独特の質感。常に新しい表現方法を模索し続けている落合さんらしいシリーズです。

(face red code, 2012, bleach on fabric, 193 x 132 cm)

またスクリーニングルームには、29点のドローイングを展示しています。これらは最新のアーティストブック「meadow traveler’s restaurant guide」に掲載されているもの。場所と料理の内容が乖離する実在するレストランの地図を描いています。


またこのスペースに、辞書に掲載されている最初と最後の街を往復した映像作品、「Aachen to Zwolle」、ワインの染みとペンで描いたドローイングのシリーズ(右側の4点)も展示しています。


11月30日のオープニング当日には1FのTKGエディションズ京都でのグループ展「足りないOのために “KYTO”」(伊藤りょう子、ニシジマ・アツシ、大木裕之/企画:木村友紀、落合多武)で展示しているニシジマ・アツシさんのサウンドアートの作品のパフォーマンスが行われました。今回展示している落合さん、木村友紀さん、 大木裕之さんたちも参加。たくさんのお客様にお越しいただいて大盛況でした!

その後のレセプションの様子です。


23日(日)よりギャラリーは冬季休廊に入りましたが、展覧会は19日(土)まで開催しますので、是非この機会にご高覧下さい。年明けは1月8日(火)よりオープンいたします。

小山登美夫ギャラリー京都

「足りないOのために "KYTO"」@TKGエディションズ京都

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TKGエディションズ京都では、グループ展「足りないOのために "KYTO"」を開催中です。展示作家は伊藤りょう子さん、ニシジマ・アツシさん、大木裕之さんの3名。企画は同ビル2Fの小山登美夫ギャラリー京都、タカ・イシイギャラリー京都でそれぞれ個展を開催中の落合多武さん、木村友紀さんです。

こちらはニシジマ・アツシさんの作品。台座の作品が「Twelve shadows - Score for a sound performance」、壁に展示しているのが音も楽しめる「Sympathetic Wiretap op.5」という作品です。


大木裕之さんの彫刻/インスタレーション作品。奥のモニターではニシジマさんの作品を上映しています。大木さんは会期中にも作品に手を加えられたり、新しい作品を追加したりされています。

大木さん、ニシジマさんの作品を展示している棚、オープニング直後の様子。
1月に入ってからの展示の様子。

そちてこちらが伊藤りょう子さんの作品、お子さんの保育園の文集委員として担当されたページの原稿です。


音楽や時間をキーワードとした今回のグループ展。とても貴重な機会だと思います。会期は19日まで、あと一週間となりました。2階の2つの個展と合わせて是非ご高覧ください。

小山登美夫ギャラリー京都

田村一展「Deep Freeze」@TKGセラミックス(京都)

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小山登美夫ギャラリー京都同ビル1FのTKGセラミックスでは、田村一さんの個展「Deep Freeze」を開催しています。
田村一さんは1973年秋田県生まれ。2000年 早稲田大学大学院修了後、東京で作家活動を開始。2002年から栃木県芳賀郡益子町、 2011年から秋田県を拠点に制作しています。イケヤン☆のメンバーとしても活動し、各地で多数展覧会をされています。

今回の個展「Deep Freeze」では、冬の凍てつくような冷たさや、寒くて切れるような鋭さがテーマ。この季節の感覚にぴったりの色使いと質感で、普段使いの器から、貝や海洋生物をモチーフとした作品まで幅広く展示しています。
こちらはミラーボールのような壷、「mirrorballism」という作品です。
このきれいな青紫色は普段使いのお皿やカップにも使われています。その他にはピンクや田村さんらしい釉薬使いの白の作品があります。

プレゼントにも最適です!会期は1月19日まで。田村さんの作品がまとめてたくさん楽しめる、この機会に是非ご高覧ください。

小山登美夫ギャラリー京都

桑田卓郎さんの個展「Flavor of Nature」が開催されています(Salon 94、ニューヨーク)

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1/18(金)からアメリカ・ニューヨークのSalon 94 にて、桑田卓郎さんの個展「Flavor of Nature」が開催されています。
桑田さんは、2011年に同ギャラリーで開催されたグループ展「Paul Clay」に参加しており、今回はアメリカでは初となる個展となります。

会場のSalon 94 Boweryは、SANAAの建築で有名なNew Museumの隣に位置します。
ギャラリーの入口手前に写っているのは、Salon 94のディレクターのファビアンさんと桑田卓郎さんです。



Salon 94 Boweryは、1階の小スペースと地下の大スペースの合計2スペースからなります。
今回の展示では、1階のスペースに大小のお茶碗を、地下のスペースに大小のオブジェとお茶碗を展示しています。



入口を入り階段を降りると、天井の高いスペースが現れて来ます。




壁面には、今回初めて制作を試みた平面作品が展示されています。
また、中央の巨大な展示台には、大小のオブジェとお茶碗が展示されています。
桑田さんは、昨年から滋賀県立陶芸の森で滞在制作をされ、大型作品の制作に挑戦してきました。
今回の展示では、球体の大型作品4点と、針葉樹の様な形をした高さ175cmにもおよぶ作品1点を出品しています。



1点1点の色彩や形状、技術が異なる為、バランスを考えながら作品の配置を考えていきました。




また、壁掛けの展示台には、石爆シリーズの小作品が展示されています。




1階のスペースには、大小のお茶碗を展示しています。
梅華皮(かいらぎ)シリーズと点滴シリーズを混ぜ合わせた展示になっています。





1/18(金)のオープニングには、多くの美術関係者やコレクターがいらっしゃいました。
多くの方が気さくに声をかけて下さり、祝福して下さいました。




また、Salon 94 Boweryにほど近いSalon 94 Freemansでは、常設展が開催されています。
Rick Owensの家具と一緒に、桑田さんの作品も展示されています。




ニューヨークタイムス・スタイルマガジンのブログにも桑田さんの展覧会が取り上げられています。

http://tmagazine.blogs.nytimes.com/2013/01/17/breaking-the-mold-takuro-kuwata/


展覧会は、2/25(月)まで開催されています。
この時期にNYに行かれる方は、是非とも桑田さんの展覧会に足をお運び頂ければと思います。

桑田卓郎
Flavor of Nature
2013年1月18日〜2月25日(月)
Salon 94 BOWERY (243 Bowery New York, NY 10002)

1/18(金)より、長井朋子展、小山登美夫ギャラリー シンガポール開催中

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1/18(金)より、小山登美夫ギャラリー シンガポールでは、長井朋子展「どこかと、どこかでドラマチックは折々と」が始まりました。

長井朋子さんは1982年愛知県生まれ。2006年、愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業。現在、東京を拠点に制作活動を行っています。

今回の展覧会は、長井さんのシンガポールでの初めての個展で、「日常の中でふと起こる、奇跡的な瞬間を閉じ込めた」と長井が述べる新作を中心に展示しています。

入り口の長井朋子さんの手作り道具とドローイングです。



ギャラリーの大きいスペースの展示の様子です。

今回の展覧会では「自然」がテーマとされています。水辺の風景、葉の模様、さらに光が葉や水に落ちる様子などの自然現象をよく観察し、分析を行い、作品を制作してきたと長井さんが語りました。
また、落ち葉の場面はこの展覧会に溢れています。長井さんはドラマチックの瞬間について、落ち葉が一斉に降ってきて黄色に囲まれた瞬間を例として挙げた他に、秋のないシンガポールで、秋を見せる気持ちもあったそうです。




ドラマチック、2012、oil, glitter on canvas、 227.5 x 364 cm © Tomoko Nagai


落ち葉色、2012、oil, glitter on canvas、 194.5 x 259 cm © Tomoko Nagai




大好きすぎる、2012、oil on canvas、 227.5 x 182 cm © Tomoko Nagai


ギャラリーの小さいスペースでは、絵の世界を劇場のようにリアルにしたインスタレーションを展示しています。手作りのぬいぐるみとクッションも多く登場しています。




長井さんが参加している、東日本大震災の被災地である宮城県七ヶ浜に建設中の遠山保育所のプールに絵を描くプロジェクトを紹介するコーナーがあります。この保育所は日本人の若手建築家、髙橋一平さんによりデザインされ、最優先賞を受賞したものです。このプロジェクトはシンガポール赤十字社の全額の支援を受けているので、ぜひシンガポールの人にも知って頂きたいということで、長井さんの個展に含めました。

保育所の模型、平面図、完成予想図と長井さんが描いたプールのための下絵が出展しています。


© TAKAHASHI IPPEI OFFICE

オープニングの日は、小山登美夫ギャラリーシンガポールが位置する、ギルマンバラックス内の14軒のギャラリーが一斉にオープニングレセプションを開催しました。たくさんのお客さんがお越しくださいまして、とても賑やかでした。


長井朋子展「どこかと、どこかでドラマチックは折々と」は2/24まで開催しております。皆様この機会にぜひご高覧ください。

長井朋子展「どこかと、どこかでドラマチックは折々と」
2013年1月18日(金)~2月24日(日)
小山登美夫ギャラリー シンガポール

開廊時間:火-土曜日 12:00-19:00/日曜日 12:00-18:00
休廊日:月曜日 及び 祝日
*2月9日~13日は旧正月のため、休廊させていただきます。

福永大介展「ノスタルジア」@小山登美夫ギャラリー京都

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1月25日(金)より小山登美夫ギャラリー京都では、福永大介さんの個展「ノスタルジア」が開催されています。

福永さんは、1981年東京生まれ。2004年、多摩美術大学美術学部絵画科油絵専攻卒業し、現在、神奈川を拠点に制作活動を行っています。小山登美夫ギャラリーでは、2006年、2008年、2011年と3度の個展を行っており、京都では2010年のグループ展「4人のペインティング」展以来、個展は今回が初めてとなります。

今回は新作ペインティング5点が展示されています。


福永さんは作品のモチーフとして、空き地やモップなどの使い古された掃除用具、廃棄物など、身近にありながら普段私たちが目にとめることもない物を描いています。それらは彼の絵の中では、まるで擬人化されたように新しいエネルギーを与えられているようにみえるのが印象的です。
実際にあるものを見たときに感じた強い印象、そこにあるたたずまい、気になる感覚をもとに制作をスタートしますが、その最初の印象だけでなく、制作プロセスのなかで生まれてくるイメージも作品の重要な一部となっていきます。

モップなどがまとめられている姿が、生け花のようにみえたことから着想した「Flowers」という作品。

("Flowers", 2012, 227.3 x 181.8 cm, oil on canvas)

閉店後のカーショップやパーティの後のクラッカーの残骸など、「何かが終わった後」の少し寂しい感覚、というのも今回の作品では表現されています。
("car shop", 2012, 194.0 x 259.5 cm, oil on canvas)

("crackers", 2012-2013, 162.0 x 194.0 cm, oil on canvas)

また最近は抽象化したイメージを描くことにも取り組んでいます。こちらは以前の2つのタイヤが立てかけてある様子を描いた作品をもとに、それを抽象化したシリーズ「two rings」より。
("two rings", 2012-2013, 91.0 x 117.0 cm, oil on canvas)

オープニングレセプションの前に行われたアーティストトークの様子。右側の茶色のジャケットの方が福永大介さんです。


描かれているモチーフだけではなく、複雑で豊かなタッチのなかに、色々な風景が見えてくるような、一点一点とても見応えのあるペインティングです。
期間は3月9日(土)までです。この機会に是非ご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都

伊勢丹新宿店で、大野智史・長井朋子の作品が展示中です!

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2012年6月から順次リモデルを進めてきた伊勢丹新宿店は、3月6日にグランドオープンを迎えました。
リモデルのコンセプトは「世界最高のファッションミュージアム」、対象となった本館2・3・4階のエスカレーター周りには「パーク」と呼ばれるプロモーションスペースが新たに設置されました。
2階の「イーストパーク」には「シアター・ワンダールーム」をコンセプトに、田口まきさんがキュレーションする「ISETAN GIRL GALLERY」が出現し、その第1回目の展示を長井朋子さんが担当致しました。

http://www.fashion-headline.com/article/2013/03/08/906.html

以下に展示の様子をご紹介致します。




また、同フロア「アーバン・クローゼット」エリアの「アートフレーム」にて、大野智史さんが作品の展示を行っています。



大野さんは今回の展示の為に、新作「prism science」を制作されました。    


prism science
2013
oil, acrylic on canvas
97.5 x 261.0 cm
©Satoshi Ohno






長井朋子さんの展示「かんむりこぐまと山猫座」は4/23(火)まで開催、大野智史さんの展示は、3/19(火)まで開催されています。

この機会に是非ご高覧下さい。


リモデルオープンした伊勢丹新宿店2Fで、佐藤翠さんがライブペインティングを行います!

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佐藤翠/Tapis des fleur/2012/80.5 x 100.0 cm/acrylic on cotton
© Midori Sato



3月6日(水)にリモデルオープンした伊勢丹新宿店本館2F グローバル クローゼット のTHE STAND横にて、佐藤翠さんが公開制作を行います。
どなたでも自由にご覧いただけますので、アーティストの制作風景が見られるこの機会に、ぜひお越しください。


3/20(水):公開制作(11時〜12時、15時〜17時)
3/21(木):公開制作(14時〜17時)
3/22(金):公開制作(14時〜17時)
3/23(土):公開制作(14時〜17時)
3/24(日):公開制作(14時〜17時)
3/25(月):ライブペインティングで制作した作品を展示します
3/26(火):ライブペインティングで制作した作品を展示します


会場:伊勢丹新宿店(〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1 大代表:03-3352-1111)
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku_remodel/index.html






また佐藤翠さんは、上野の森美術館で現在開催中の「VOCA展 2013 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」にて大原美術館賞を受賞しました!
展覧会は3月30日(土)まで開催中です。皆様ぜひご高覧ください。

佐藤翠/Reflections of a closet/2012/227.3 x 363.6 cm/acrylic on cotton
大原美術館蔵 撮影者:上野則宏 © Midori Sato




「VOCA展 2013 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」
3/15(金)〜3/30(土)会期中無休
会場:上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/voca/2013/

福井篤個展「Summer into Winter」、小山登美夫ギャラリーシンガポール開催中

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3月8日(金)より小山登美夫ギャラリーシンガポールでは、福井篤さんの個展「Summer into Winter」が始まりました。

福井篤さんは、1966年愛知生まれ。1989年に東京芸術大学美術学部油画科卒業し、現在、山梨県を拠点に制作活動を行っています。
小山登美夫ギャラリーでは、2002年、2004年、2006年、2009年に個展を行っており、シンガポールでは初個展です。
今回は、新作のペインティングとドローイングが主に展示されています。

福井さん独自の世界観は、あるときは抽象的な形に、またあるときは細緻な描写のモチーフになって、画面上に展開していきます。作品のモチーフとなるのが、ごく見慣れた光景でも、虚構の物語でも、作品にはある種の静謐さが広がります。それらの不思議な作品空間では、言葉に替えられない感覚を抱えたときのような孤立感と現実からの浮遊感が印象的です。







福井さんは、去年の夏に東京から山梨県に引っ越ししました。温度と気候のちがいによる景色と生活スタイルの変化が起こり、それが福井さんの作品では新たな影響を与えたそうです。今回の展覧会は秋から冬の季節をテーマにし、雪に覆われる針葉樹林と土地や枯れ木などの風景を含めた作品は、福井さんの新しい環境を反映しています。


雪ちゃん, 2013年, 97.5 x 162 cm, acrylic and ink on canvas © Atsushi Fukui


体の中でフクロウに会った, 2013年, 146 x 162 cm, acrylic and ink on canvas © Atsushi Fukui

また、現在の生活では、暖房器具が薪ストーブなので、斧やチェンソーが欠かせない道具となったと福井さんは話しました。以前都会にいた時より周りの自然のことを意識せざるを得なくなったといいます。


薪泥棒, 2013年, 130.5 x 80.5 cm, acrylic and ink on canvas © Atsushi Fukui

福井さんの作品は、現実と幻想を両極に置くの軸の上にあって、作品によって現実との距離は遠かったり、近かったりして感じられます。この個展では、幻想のような絵とともにより彼の身近な生活に寄り添う作品が多く展示されています。皆様この機会にぜひご高覧ください。

福井篤展「Summer into Winter」
2013年3月8日(金)~4月7日(日)
小山登美夫ギャラリー シンガポール

開廊時間:火-土曜日 12:00-19:00/日曜日 12:00-18:00
休廊日:月曜日 及び 祝日

名古屋のアートラボあいちにて、名知聡子さんの個展が開催中です!

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名古屋のアートラボあいちにて開催中の名知聡子さんの個展にて、3/16にアーティストトークが行われました。

http://www.artlabaichi.net/

添付は今回唯一の出品作である新作「MANAMI」です。






トークは今回の個展のキュレーターであり愛知トリエンナーレのキュレーターでもある拝戸雅彦さんとでした。
右が拝戸さん、左が名知さんです。




トークは今回の新作についてやそれまでの作品についてのお話、またどういった動機で制作しているのか、サイズが大きい作品が多いのでどこでどのように制作しているのか、から、日本のアーティストのアトリエのサイズの話やライトの話までと、一時間弱の間に様々な話が展開されました。

この展覧会は来週日曜、3/24までです。

お近くにお寄りの際はぜひお立ち寄りください!

TKGエディションズ京都にて、“Walk on the Wild Side”展開催中!

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3月16日(土)よりTKGエディションズ京都では、東京・西麻布のギャラリー「桃居」オーナーの広瀬一郎さんのキュレーションによる、3人の陶芸作家、五味謙二さん、田淵太郎さん、竹内紘三さんのグループ展を開催しています。

Walk on the Wild Side 展 五味謙二、田淵太郎、竹内紘三



五味さんは、1978年長野県生まれ。早稲田大学人間科学部卒業。早稲田大学の陶芸サークルでやきものに出会い、卒業後は沖縄県那覇市壺屋にて修行し、現在は岐阜県多治見市にて制作活動を行っています。

最初は食器をメインに制作されていましたが、ここ4、5年は「土」という素材の可能性を追求すべく、オブジェ「彩土器」の制作を中心に取り組んでいらっしゃいます。この作品を特徴づけているのが、表面を炭化させることによってできる絶妙なグラデーション。焼成する際、さやに籾殻を入れ、狙った部分を黒くすすけさせています。籾殻の分量やグラデーションの計算が実はとても大変だそうです。実用的な器の範疇を超えて、造形作品を手がける五味さん。その具象的とも抽象的とも言えない有機的フォルムと独特のテキスチャーは見る者に強い印象を与えます。


(五味さん作品の展示風景)

(五味さんの"彩土器")


田淵さんは、1977年香川県生まれ。大阪芸術大学工芸科陶芸コース卒業。現在は香川県高松市にて制作活動を行っています。

白磁を薪窯で焼き上げ、その薪窯の中で起こる窯変による自然釉で独自の白磁を追求する田淵さん。炎の揺らぎによってできた淡いグラデーションが、薄いピンクや紫、グレーになって白磁の魅力を引き立てています。近年は、ガスや電気の窯で焼成する作家が多い中、田淵さんは7年をかけてご自身で薪窯を完成させ、自ら薪を割り高松の山奥でろくろを廻して作品を制作しています。薪窯というコントロールの難しい環境では思うようにいかないことも多いそうですが、想像もしなかった素晴らしい表現が生まれる事もあるそうです。日常使いの器からオブジェ作品まで、田淵さんのこだわりと温かさの感じられる表情豊かな作品展示となっております。

(田淵さん作品の展示風景)

(田淵さんの"水指")


竹内さんは、1977年兵庫県生まれ。大阪芸術大学工芸科陶芸コース、多治見市陶器意匠研究所卒業。現在は兵庫県加東市にて制作活動を行っています。

白磁の直方体をプラモデルのように重ね合わせ、筒のパーツを砕くことにより、斬新で独特の表情を持つ竹内さんの作品。もともとのアイディアは、作品を誤って落としたことに始まったそうです。一見、均一な白に見える作品ですが、釉薬を付けて焼成してから割るため、よく見ると、よりマットな白とそうでない部分が分かります。これらの作品は花器でとしても使用できますが、そのフォルムは単体でオブジェとして飾っても、大変美しいです。海外で竹内さんの作品は「スカルプチュア」ともとらえられ、高い評価を受け、有名ホテルやブランドの壁面に飾られたりしています。竹内さんの幾何学的な造形美と、砕かれることによって生まれる緊張感をご堪能下さい。

(竹内さん作品の展示風景)

(竹内さんの"Modern Remains 2010-G")

また3人の、普段使いにできる作品も展示しています。毎日使えて、生活に彩りを加えてくれる作品がたくさんあります!


(上の段から、竹内さん、田淵さん、五味さんの作品)

16日(土)のオープニングでは、3名の作家さん全員でアーティストトークを開催しました。上述した制作方法や制作中の失敗談などユーモアを交えてお話下さいました。その後のレセプションも、作家さんともお客様との触れ合いも多く、大盛況でした!

(作品を手に説明する五味さん(左)、その横に竹内さん(中央)と田淵さん(右))

(アーティストトーク中の竹内さん(左)と田淵さん(中央))


(レセプションの様子)

本展は、3月30日(土)までの開催となっております。この機会に是非ご高覧下さい。



小山登美夫ギャラリー京都

ロンドンのPippy Houldsworth Galleryでベンジャミン・バトラーの個展が開催中です

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ロンドンのPippy Houldsworth Galleryでは、3月15日(金)〜 4月27日(土)の会期でベンジャミン・バトラーの個展「In the Midst, Between, Betwixt 」が開催中です。




ロンドンに行かれる際は、ぜひお立ち寄りください。


ベンジャミン・バトラー
「In the Midst, Between, Betwixt 」
3月15日(金)〜 4月27日(土)
Pippy Houldsworth Gallery

TKGエディションズ京都にて、横山拓也展「ランドスケープ」開催中!

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4月5日(金)より小山登美夫ギャラリー京都の1F、TKGエディションズ京都では、横山拓也展「ランドスケープ」が開催されています。

横山さんは、1973年神奈川県生まれ。立教大学社会学部卒業。大学時代、陶芸サークルでやきものに出会い、卒業後は多治見市陶磁器意匠研究所を経て、現在は岐阜県多治見市にて作陶されています。東京、横浜、名古屋、ソウルなど各地で個展を多数開催され、ファンの多い注目作家の一人です。

小山登美夫ギャラリーのTKGエディションズ京都では初めての個展です。今回は京都での展覧会ということで、京都の街を旅行しているような感覚や、日本庭園をイメージして制作された作品、池を思い浮かべて作られた角皿などが展示され、とても豊かな「ランドスケープ」を感じることができる内容となっております。





こちらは彫刻でもあり花器でもあるような「ランドスケープ」という作品。

横山さんといえば、ひび割れた壁の漆喰のような質感を持つ、白い器でよく知られていますが、ここ3、4年は黒の鉄釉の作品も作られています。デフォルメされた形状やマットな部分と光沢のある部分の共存したテクスチャーが、とてもユニークで近年この黒い陶器も注目を浴びています。


横山さんによると実は、白、黒両作品とも同じ黒土から作られているそうです。白い陶器は、黒土の上から土壁に漆喰を塗るイメージで白い化粧土をタオルでこすり付け、その後スプレーで釉薬を付けて焼成。白の化粧土の不均一性が作品に豊かなニュアンスを与えています。一方、黒のシリーズは、釉薬を2回に分けて付け焼くことにより、独特の光沢感を出しているのだそうです。白い作品は静かな印象があるので、黒い作品は、もっと激しく動かしてもいいのではと思い、粘土を動かすような感じで、より動的な形を作り出されたことなど、アーティストトークでもそれぞれの作品についての制作過程やアイディアについて色々とお話して下さいました。

(写真左:横山さん アーティストトークで作品の説明をされている様子)


横山さんの陶器は日常使いできるものも多く、使い手が想像力を膨らませられる楽しみも詰まっています。


こちらは今回の京都での展示のために制作された新作。和菓子を載せるととても素敵です!

展覧会は4月20日(土)まで開催中です。是非この機会にご高覧下さい!

蜷川実花、柏原由佳、佐藤翠@大原美術館のコレクション展

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蜷川実花さん、柏原由佳さん、佐藤翠さんが、4/20から始まりました
倉敷の大原美術館のコレクション展に出品しています。

Ohara Contemporary
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/D/OC01.html


「オオハラコンテンポラリー」とタイトルされたこの展覧会は、大原美術館が
21世紀に入ってから収集した日本のコンテンポラリーアートのコレクション
を公開しているものです。

オープンに先立ち、4/19に行われた内覧会には柏原さんと佐藤さんが出席
しました。
左が柏原さん、隣が佐藤さんです。




展示会場は大原美術館分館をメインに、工芸館、東洋館に分散して展示されています。
以下は記者会見の様子です。
分館の展示スペースは大きく3つに分かれており、地下のスペースにに柏原さん、佐藤さんの作品が展示されています。





柏原さんの作品、右が「21'19」左が「クルイスク」。
2点で1組の作品です。
昨年2012年のVOCA展で大原美術館賞をいただいた作品です。




こちらは佐藤さんの作品「Reflections of a closet」。
こちらは今年2013年のVOCA展で大原美術館賞をいただきました。




蜷川さんの作品は分館の1階のスペースに展示されています。




タイトルは「the otherside」、2006年のVOCA展で大原美術館賞をいただいた作品です。




記者会見の後、館長の高階秀爾先生と大原理事長を囲み、出品作家での記念撮影。




内覧会の様子。





倉敷ケーブルテレビの取材を受ける佐藤さんと柏原さん。
残念ながら放送は岡山県内だけだそう。





内覧会後の懇親会にて、高階館長から紹介を受ける作家さんたち@倉敷国際ホテル。




この展覧会は7/7まで開催しています。


5/6までは有隣荘(大原家の別邸)の特別公開(普段は外からしか見られません)が行われており、
そこでは青木野枝さんの作品展示も見ることができます。

倉敷には「美観通り」と呼ばれる古い民家や商家が運河沿いに立ち並ぶ通りがあり、そこにはいろんな素敵なお店があります。
上記の有隣荘や、大原家本家(こちらは重要文化財に指定されており、内部は非公開)、
井上家(こちらも重要文化財で内部は公開しているそうですが、現在修復中のため見られません。)はみなこの美観通りにあります。

倉敷珈琲館という喫茶店(ウィンナコーヒーがお薦めだそう)や、平翠軒(全国のおいしいものをおみやげに買えるそうです)、
そのまま進むと元紡績工場で現複合センターの倉敷アイビースクエアなど、
徒歩圏内でいろんなものがあります。

私たちは倉敷国際ホテルに宿泊しましたが、地元の建築家、浦辺鎮太郎(大原美術館分館や倉敷アイビースクエアなど設計)の設計による、素敵なホテルでした。




GWまでに行けば特にいろいろ楽しめると思います!
おまけに倉敷の鯉はでかいです!



長瀬

十和田市現代美術館 開館5周年記念展vol.1「flowers」

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4/27より十和田市現代美術館 開館5周年記念展vol.1「flowers」に
工藤麻紀子さんと蜷川実花さんが参加しています。

http://towadaartcenter.com/web/exhibition_flowers.html

今回は工藤さんは新作のペインティング、蜷川さんは十和田のためのインスターレーション作品を
新たに制作、出品しました。

展示設営の様子からお伝えします。

設営初日は蜷川さんの展示作業からスタート。
蜷川さんはE棟と呼ばれる、小さいながらもかちっとまとまった1室全体を使ってのインスタレーション。
事前に制作した壁を既存の壁に建て込むところから展示スタートです。
緑の線はライトを使用した水準器です。




その頃、工藤さんの作品は仮あてで壁にかけられています。
工藤さんの展示室には他にも大勢の作家さんの作品が展示されるため、
他の方の展示の目安となるよう仮にかけています。




設営二日目、桜が咲きはじめました!




設営3日目、蜷川さんがこの日から十和田入り、展示作業が一気に進み始めます。
この時は蜷川さんに密着のTV取材があり、展示作業ももれなく撮影中。




工藤さんもこの日から十和田入りし、着いてすぐに作業開始。
絵の高さを変えました。


あしもとすくわれる
2013
oil on canvas
195 x 259cm

この作品は、1月に十和田に下見に来た時に、この窓とそこから見える緑を見て、
このまま窓を通して絵の中に外の緑がつながっていくようなイメージが浮かんだそうです。
それを元に制作されました。


この日は工藤さんのお誕生日だったので、美術館の方や参加アーティストの方がケーキを用意して
お誕生会をやってくださいました!




蜷川さんも展示終了!
普段はなかなか見られない、夜の展示風景をば。




展示終了して夜風にあたる蜷川さんとスタッフの打越さん。
蜷川さんは前日まで表参道ヒルズでの個展の展示設営とプレビューが
あったので、さぞかしお疲れのことでした。




4/27、美術館開館直前。
ライトをつけずに外光だけで見る工藤さんの作品。




ライトを点灯するとこうなります。
手前のお花は草間さん、窓際には奈良さんの作品が。




蜷川さんの展示。

things
2013
mixed media






このスペースから振り返ると、、、




奥の高橋匡太さんの映像の部屋へと続くこの部分にも作品を展示しています。
ここはライトは使わず外光のみでみせています。





開館直後。
子供を連れた若いお母さんが一人。
なんかいい雰囲気。




桜がだいぶ開いてきました。
とはいえこの日は10度を切ってめちゃくちゃ寒かった!




今回の展覧会タイトル「flowers」。
手前は藤森八十郎さんの作品。




窓越しに見る工藤さんの作品。




展覧会初日も引き続き密着取材を受ける蜷川さん。




そして館長さんのご挨拶からオープニングセレモニーが始まりました。




今回の出品作家さんでオープニングに参加されている皆さんが一人づつ紹介されます。




その後一旦解散し、夕方にセレモニーが再開。
再度、参加作家さんが一堂に介し、、、




地元のお酒で鏡開き!
このお酒は参加作家の一人、山本修路さんが一年かけて地元の杜氏と共に
作ったお酒だそうです。




これがそのお酒です。
ラベルは山本さんの作品イメージを使用。
同様、山本さんの作品イメージを使用した升もあります!




セレモニーの間にブックショップの方のお願いで、作品集にサインをする工藤さん。
なんと10冊のみサインとともにドローイングが!




これが上で描いていたものです。
他のドローイングもみな素敵で、見ていてうらやましかったです。。




蜷川さんもサインをしていましたが、そのままプチサイン会状態になりかけ、慌ててストップ。
写真撮る余裕がありませんでした。

この展覧会は会期が長く、9/8まで開催しています。

GWは桜が満開で素晴らしいことになっていると思うので、ぜひ見に行ってみてください!
夜ご飯は美術館から歩いて5分の居酒屋、呑兵衛がお薦めです。
設営最終日、みんなでここに行きおおいに飲み食いしました。
このような「あまちゃん」(すみません、NHKの朝の連ドラです)ばりのウニが頂けます!



長瀬
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