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Channel: TOMIO KOYAMA GALLERY:東京・Singapore | 8/ART GALLERY
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「ファンクション・ディスファンクション」展@TKGエディションズ京都/TKGセラミックス

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アルマ・アレン、アニ・カステン、アダム・シルヴァーマンのグループ展、「ファンクション・ディスファンクション」展をTKGエディションズ京都とTKGセラミックスの両スペースで開催中です。「機能的なもの、そうでないもの」と題された本展では、アダム・シルヴァーマンとアニ・カステンはセラミックの作品、アルマ・アレンは彫刻作品を展示しています。



アルマはユタ州生まれ、カリフォルニアのヴェニスで作品を取り扱うショップ「Pearce」をパートナーのナンシー・ピアースと主宰した後、現在は同州の国立公園で知られるジョシュア・ツリーを拠点に活動する彫刻家です。

アニはイギリスのシュロップシャーで陶芸家ルパート・スピラに師事しました。その後ネパールのカトマンズへ渡り5年間滞在、帰国後はオークランドや、メリーランドのマウントレーニアのアーティスト・イン・レジデンス「Red Dirt Studio」で制作し、現在は同州のブレントウッドで工房を構えています。

アダムは小山登美夫ギャラリーでもこれまでに2回展覧会を開催しています。建築家、ファッションブランド「X-Large」「X-Girl」の創設メンバーとしての活動を経て、2003年に陶芸の工房Atwater Potteryを立ち上げます。2008年からはLAのHeath Ceramicsのスタジオ・ディレクターとしても活動しています。

この3人が一緒に展示するのは今回初めて。それぞれのアプローチは違いますが、それぞれ自然というものに関わる作品を制作していることに共通点があります。

エディションズのスペースに「ディスファンクション」、つまり彫刻作品を展示しています。
こちらはアルマの作品。何とも言えないユーモラスな表情があります。
アニのボートをモチーフにした作品です。
そしてこちらがアダムの作品です。

一方、セラミックスのスペースに機能的なものを展示。機能的といっても、彫刻に近い表情豊かなものも多いのが3人の共通点でもあります。
フォルム、色、釉薬のバランスが印象的なアダムの作品。
素材の声を大事にするというアニの作品です。
棚にもたくさんの作品を展示しています!
雑誌などでも掲載され人気のアルマのウッドボウルも展示しています。

6月8日のオープニング当日にはアーティストトークを開催、たくさんお客様にお越しいただきました。左からアルマ、アダム、アニです。

会期は7月14日(土)までです。彼ら3人の作品がまとめてご覧いただける、この機会に是非ご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都

原美術館で始まる安藤正子個展に先駆け、インタビューが掲載されました

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7月12日(木)より、いよいよ原美術館にて「ハラ ドキュメンツ9 安藤正子―おへその庭」が始まります。
2004年の小山登美夫ギャラリーでの個展以来、なんと8年ぶりにして美術館では初の個展となるこの展覧会では、未公開作品を含む17点が一挙に展示されます。



開催にあたり、原美術館のブログページ(ARTiT パートナーブースページ内)で、安藤正子さんのアーティストインタビューが公開されました。聞き手は担当学芸員の坪内雅美さんです。
全3回にわたり、制作方法のこと、主題に対する姿勢、モチーフや作品タイトルについてなど、圧倒的な画力を持った安藤さんの制作の秘密に迫る、読み応えのあるインタビューです。

ぜひご一読の上、美術館に足を運んで実際の作品に触れてみてください。

安藤正子メールインタビュー
第1回はこちら
第2回はこちら
第3回はこちら

展覧会詳細はこちらをご覧ください。展覧会の模様は、追ってレポートいたします。
開催を楽しみにお待ちください!
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ハラ ドキュメンツ9 安藤正子―おへその庭
原美術館
会期:2012年7月12日−8月19日
会場:原美術館ギャラリーI,II,III
開館時間:11:00am - 5:00pm(水曜は8:00pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日にあたる7月16日は開館)、7月17日
TEL:03-3445-0651(代表)
美術館ウェブサイトはこちら
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大野智史、国立国際美術館で開催中の「リアル・ジャパネスク:世界の中の日本現代美術」に出展しています

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7月10日(火)から国立国際美術館で開催中の「リアル・ジャパネスク:世界の中の日本現代美術」展に、大野智史さんも出展しています。

この展覧会は1970〜80年代に生まれた日本人作家9名の作品を展示するものです。平面、立体、映像などさまざまな形態をとりながらも、欧米美術の模倣でも日本的サブカルチャーへの依存でもなく、独自の感性にもとづいて表現する彼らの作品から、今日における日本現代美術を再考しようという試みです。

9日にはオープニングレセプションが開催され、9名の作家と、B2階で同時開催中の展覧会「<私>の解体へ:柏原えつとむの場合」の作家、柏原えつとむさんがご出席されました。
(前列左から)泉太郎さん、大野智史さん、五月女哲平さん、柏原えつとむさん。


大野さんの展示の一部をご紹介します。
ふだんは絵画、立体、写真、床に広がる砂絵などを組み合わせたインスタレーションを行なう大野さんですが、今回は絵画作品だけに焦点を当てたシンプルな構成。とはいえ、高さ3m 幅8m以上もある大作『「PROPHET」-PRIMEVAL FOREST AS MATERNAL』を前にすると、こちらも画面の一部になってしまいそうな濃厚な引力を感じ、インスタレーションとはまた違う体感を得ることができます。大野さんの絵画が持つ力を純粋に堪能できる、貴重な機会です。




以下の日程でアーティスト・トーク、ギャラリー・トークも開催されます。
展覧会は9月30日までですので、ぜひこの機会に足をお運びください。

アーティスト・トーク:大野智史、貴志真生也、竹川宣彰、南川史門
7月14日(土) 午後2時から /B1階 講堂
(午前10時から整理券を配布します。無料・先着130名)

アーティスト・トーク:泉太郎、佐藤克久、五月女哲平、竹﨑和征、和田真由子
8月4日(土) 午後2時から/B1階 講堂
(午前10時から整理券を配布します。無料・先着130名)

ギャラリー・トーク:中西博之(国立国際美術館主任研究員)
9月8日(土) 午後2時から/B3階 展示場
(午後1時30分からワイヤレス受信機貸出、無料(要展覧会観覧券)・先着90名)


小山登美夫ギャラリー 石川絵理

7月12日より、原美術館にて「ハラ ドキュメンツ9 安藤正子―おへその庭」が始まりました!

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2004年の小山登美夫ギャラリーでの個展以来、8年ぶり、美術館では初となる安藤正子の今回の原美術館での個展では、未公開の新作を含む19点が展示されています。

展覧会の模様は、7月22日の日曜美術館、アートシーン内(AM 9:45-10:00、再放送同日PM8:45-9:00)でも放送予定です!



7月12日の一般オープンに先立って、前日に行われたプレビューには、たくさんの方にお集まりいただき、プレス発表が行われました。


左は安藤正子さん、右は原美術館館長の原俊夫さん。





8年前に小山登美夫ギャラリーでの個展を御覧になった方は、当時の印象を鮮明に覚えていらっしゃいましたが、
美術関係者の方々の中にも今回はじめて安藤さんの作品を目にする、という人は多く、作品の持つ静謐な空気感や、本展の担当学芸員の坪内さんも“陶器のよう”と形容された魅力的な絵肌には、おどろきの声があちこちから聞かれました。
写真の中央奥に立たれている女性が坪内さんです。



そしてプレス発表の後、アーティストによる作品解説が行われました。


展覧会タイトルにもなっている「おへその庭」について解説をする安藤さん。


また7月14日には、アーティストトークが開催されました。
会場はコレクターや、プレス関係者、作品のファンの方、絵を勉強している美大生で満員になり、
安藤さんは自身の作品と自宅での日常のスナップショットのスライドショーをお見せしながら、作品の着想がどのようなところから得られるのかということや、制作技法について説明しました。



アーティストトークでのお話を織り交ぜながら、展覧会会場を少しご紹介します。



「Blue Birds」 2003年 ©Masako Ando

愛知県立芸術大学大学院を出たくらいの頃の作品で、本展に出展されている作品の中で最も古い「Blue Birds」(2003年)。 
童話のお姫様のようなイメージを描いていたそれまでに比べ、このころ生活や、いまに密着したモチーフや想いを描くことを知り、
そのことがたのしくて5〜6点のドローイングをこの時期に描き上げたといいます。
現実が絵にかわる瞬間って、こういうものなんだ、ということに気づいた時期でもあるそうです。


この「Blue Birds」を含むドローイングを展示したギャラリーⅠが、展覧会を訪れた人を最初に迎え入れます。

原美術館は、もともと渡辺仁氏の設計によって1938年に実業家原邦造氏の邸宅として竣工された建物で、
当時の趣きを残す展示室は、作品をより魅力的に演出してくれています。



「おへその庭」 2009年 ©Masako Ando

「おへその庭」は、安藤さんのお腹の中にお子さんがいるときに描いた作品です。
お腹の赤ちゃんは男の子と聞いていたので、そこから「だんなさんに似て髪の毛は天然パーマで、鬼みたいかな?鬼のパンツってこんなかな?この世みたいなあの世みたいなこんな感じの場所に佇んでるのかな、デイジーの花ってちょっとおへそみたいだな。。。」と、
頭のなかにある想いと、記憶の中のイメージが折り重なって、この作品ができたそうです。


曲線の廊下を歩くと、9点のペインティングが並ぶギャラリーⅡがあります。




手前の孔雀が描かれた2連の作品「雲間にひそむ鬼のように」(2006年)は、ドローイングの制作から、ペインティングの完成までに1年半を要した大作です。



陶器のような絵肌、そのなかで要所要所に見られ、画面を引き締める緊張感をもった線描、作品のもつ不思議な奥行き、
そして作品の上に積み重ねられたであろう時間の膨大さは、実物でなければ感じられないものかもしれません。

絵を描き始めると、描いていない部分がみな「早く描いて」と急かしてくるような感じがする、と安藤さんは話します。
描き足りないと、画面がゆるく感じ、それがピンと張り詰めたように感じられたとき、絵は完成するそうです。



「Where Have All the Flowers Gone?」 2004年 ©Masako Ando

2004年の新川での個展で「この作品がとても印象的でした」とおっしゃるお客様が多かった「Where Have All the Flowers Gone?」(2004年)は、アフガ二スタンで戦争が起きていた頃に描いた作品です。
新聞で目にした少年兵、からだで膨らんでいるはずの部分のズボンがぺたっとしている様子、安藤さん自身がアルバイトをしていた本屋さんで、お釣りを渡す時に差し出された指のない手。
それが、花を手向けるというイメージや、ぺたっと置かれた手袋につながったそうです。



2階の展示室、ギャラリーⅢには、2011年の震災後に描かれた3点のドローイングが展示されています。
震災や原発事故が日常に引き起こした大きな変化への戸惑いや怒り、おそれや祈りなどが、作品にも投影されていると思う、と安藤さんは言います。
3部作のようなイメージで、現在これらのペインティング作品を制作しているそうです。




パンジーは、泣いてるような笑ってるような顔にも、墓標のようにも見えます、と安藤さん。



トークの後半で紹介していた安藤さんの日常のスナップは、お子さんが床にこぼしたミルク、これから茹でるところのお庭で採れたばかりの豆、旦那さんが淹れるコーヒーの湯気・・・など(安藤さんは「たべものばっかり!」とおっしゃっていましたが)、すてきな写真ばかりでした。
ごくふつうの日常を暮らしながら、その生活のゆったりとしたペースの中で、安藤さんの中にすこしずつ、絵を描かせるようなキラっと輝く風景が積もっていくのだということを感じさせました。



トーク後には、お客さんのサインの依頼にも喜んで応じていた安藤さん。


本展覧会は期間が約1ヶ月、8月19日(日)までとなっております。
皆様お見逃しのないよう、ぜひ美術館に足をお運びください。


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ハラ ドキュメンツ9 安藤正子―おへその庭

原美術館
会期:2012年7月12日-8月19日
会場:原美術館ギャラリーI,II,III
開館時間:11:00am - 5:00pm(水曜は8:00pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日:月曜日
TEL:03-3445-0651(代表)
http://www.haramuseum.or.jp 
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伊藤彩展「猛スピードでははは」オープニング@小山登美夫ギャラリー京都

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伊藤彩さんの個展「猛スピードでははは」が、7月20日(金)より小山登美夫ギャラリー京都で始まりました。

伊藤さんは1987年和歌山県有田市生まれ。2009年、京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業。同大学大学院美術研究科絵画専攻を2011年に修了。現在は和歌山を拠点に制作しています。去年は「アートアワードトーキョー丸の内 2011」でシュウウエムラ賞及び長谷川祐子賞を受賞しました。小山登美夫ギャラリーでは今回3度目の個展です。

まず今回の個展で印象的なのはそのタイトル。小説家・長嶋有さんの作品「猛スピードで母は」を誤読して「猛スピードでははは」と言ってしまったとたん、想像が止まらなくなったという伊藤さん。そのフレーズが自然発生的に喚起するイメージの広がり、エネルギーが展覧会の中心となっています。

展示の様子をご紹介します。



このペインティングの向かいの窓辺には、同じモチーフの立体作品が展示されています。


伊藤さんは「フォトドローイング」と彼女が呼ぶ独特のプロセスで制作しています。まず言葉から着想を得て(今回の「猛スピードでははは」など)スケッチを描く。それに基づいた立体作品、マケットなどを制作する。それらや既成のものを使ってインスタレーションを作る。それをたくさん写真に撮り、視覚的な効果を吟味、選んだ写真をもとにペインティングを制作します。

またこれまでもマケットを展示に出すことがありましたが、今回はより本格的に展覧会、インスタレーションの一部として登場しています。画像が悪いですが、暗いスクリーニングルームの展示の様子です。
左の目からビームがでている人「BILIEVE」は、こちらの作品にも描かれています。
("BELIEVE" 2012, oil and crayon on canvas, 218.5 x 291.5 cm)

("They watch THAT together" 2012, oil and crayon on canvas, 162 x 227 cm)

("She has golden balls" 2012, oil and crayon on canvas, 170 x 227 cm)

木などの自然のものも加わり、いろいろなレベルのイメージが重層的に、入れ子に錯綜するような、不思議な感覚のある展覧会になっています。

20日(金)のオープニングレセプションの前には、アーティストトークを開催しました。伊藤さんは上述の写真も見せながら制作について話してくれました。
「写真も作品化しないのか聞かれることもありますが、ペインティングでは、重力がない世界を描くなど、ペインティングにしかできないことをやりたいです。」と話していたのが印象的でした。


会期は9月1日(土)まで(夏季休廊:8月12日〜27日)です。是非ご高覧ください!

小山登美夫ギャラリー京都

岡田理展「何があっても/何もなくても」@TKGエディションズ京都

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TKGエディションズ京都では、岡田理さんの個展「何があっても/何もなくても」を開催中です。

岡田理は1987年群馬県生まれ。2010年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科陶磁器専攻を卒業後、スイスで竹内利幸氏のもとで短期研修を受けました。2011年11月から滋賀県立陶芸の森内アーティスト・イン・レジデンスプログラムにて、スタジオアーティストとして滞在し制作しています。小山登美夫ギャラリーでは初めての個展です。

岡田さんは陶を素材とした立体作品を制作しています。今回の個展では、信楽で制作したたくさんの作品を展示しています。
展示に関しては、スペースを下見してイメージをつくっていったという岡田さん。壁には400個もの陶のピースを展示し、作品の台座もいくつか色を塗って、空間全体を作り上げました。
普段書籍を並べている棚も、小さめの作品を展示するのに利用しました。白い山のようなものと横にあるものはお化けの外側と内側。中にすっぽりと入り、目がのぞくのも面白いです。
(それはぼくじゃないよ I、2012、h. 23 x w. 26 x d. 26 cm、ceramic, bronze powder)

横の台座には壷やパイナップルが並んでいます。


こちらは「とんちんかん」シリーズ。左から「とんちんかん/悶え」、「落胆」、「動揺」、「混乱」、と感情を表すタイトルがついています。ユーモラスでありながら、それらの感情をとてもよく表しています。


今回の展覧会「何があっても/何もなくても」では、「ユートピア」というものがキーワードになっているそうです。理不尽なことや大変な状況があっても、それに対する変化への行動をとることができなくても、それぞれの中の拠り所のようになっているもの。

2匹のクマが顔を隠し合っている「何があっても/何もなくても」。
(2012、h. 90 x w. 81 x d. 55 cm、ceramic)

「何があっても/何もなくても」はこちらの「クマに貝」が元になっているそうです。
(2012、h. 31 x w. 32 x d. 30 cm、h. 21x w. 18 x d. 15 cm、ceramic)

野生動物のドキュメンタリーの、シマウマが命を狙われているシーンも、静止画像を見たら仲良く楽しそうに見えたことに着想をえた「We are lucky friends」。
(2012、h. 60 x w. 120 x d. 60 cm、ceramic, wood, bronze powder)

など、たくさんの作品が展示されています。

7月20日(金)のオープニングレセプション、アーティストトークには、信楽の陶芸の森で一緒に制作するアーティスト達もたくさん応援に来て下さいました。


会期は9月1日(土)までです。(夏季休廊8月12日〜27日)是非ご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都

表参道のGYREでは、陶芸作品によるグループ展「Ceramic Beauty」が開催中です!

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表参道ヒルズ向かいにありますGYREの3F、EYE OF GYREでは、陶芸作品によるグループ展「Ceramic Beauty」が開催中です!
出展作家は、京都の小山登美夫ギャラリーのスペース、TKG セラミックスなどでご紹介している、青木良太、芦田尚美、岡崎裕子、桑田卓郎、藤田匠平の5名です。


Photo by Kenji Takahashi



8/3に行われたオープニングレセプションには、多くのお客様にお集まりいただきました。

手前に見えるのは、芦田尚美さんのシロクマがモチーフのシリーズ。
カップの持ち手や、蓋のツマミがシロクマになっていて、白地に青の模様が涼しげです。






手前に見える大ぶりのボウルなどは、岡崎裕子さんの作品です。
素朴な土味にトンボなどの模様をあしらった大きな器は、いろいろなシーンで使えそうです。

また写真中央の、黒い服を着てこちらに向いている方が桑田卓郎さんです。
窯をかまえる岐阜から駆けつけてくださいました。




金沢21世紀美術館で現在開催されている、工芸未来派展でも注目を集めている桑田さん。
今回は、厚くプラチナなどの釉薬をかけた梅華皮と呼ばれる茶碗や、カラフルな薄手の湯のみなどをご紹介しています。





Photo by Kenji Takahashi


Photo by Kenji Takahashi

実験的に釉薬を使ってさまざまな質感の器を作っているのが、青木良太さんです。
六本木ヒルズ内のA/D Galleryでも作品を置かせていただいていますが、今回はボール、ポット、ワイングラス、フリ出しなど、
様々なかたちの作品が一堂にご覧いただけます。




Photo by Kenji Takahashi

すりガラスのような不思議な表面の質感とまだらな模様が特徴的なのは、藤田匠平さんです。
これは、温度を変えて二度焼きした釉薬を削り露出させることでできるそうです。


展覧会はGYRE 3FのEYE OF GYRE(MoMA DESIGN STORE隣り)にて、8/26まで開催中です。
この機会に皆様ぜひお越しください。





WAO 2012 vol.1 “CRAFT meets ART”
Ceramic Beauty
青木良太、芦田尚美、岡崎裕子、桑田卓郎、藤田匠平
2012年8月3日(金)~2012年8月26日(日) *8月20日は全館休館
EYE OF GYRE/GYRE 3F (東京都渋谷区神宮前5-10-1 T:03-3498-6990)
http://gyre-omotesando.com/

ライアン・マッギンレー サイン会(8/31)と公開撮影イベント(9/1)のお知らせ

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・小山登美夫ギャラリー、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでのライアン・マッギンレー個展開催にあわせ、渋谷ヒカリエ8Fの8/ COURTでは、8/31(金)にサイン会を行います。

・雑誌『IMA』の創刊を記念して、9/1(土)にライアン・マッギンレーによる公開撮影イベントが開催されます!



【サイン会のお知らせ】

小山登美夫ギャラリー(東京)と渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでのライアン・マッギンレー個展開催にあわせ、渋谷ヒカリエ8Fの8/ COURTでは、8/31(金)にサイン会を行います。


日時:8月31日(金)19:00~20:00
場所:8/ COURT(渋谷ヒカリエ8F、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery向かい)
参加費:無料
※サイン会は、時間となりましたところで終了させて頂きます。
※サインご希望のお客様が多数いらっしゃる場合は、18:30から8/ COURTにてお並びいただきます。
※サインをするのはライアン・マッギンレーの作品集に限り、お持込みいただいたものでも、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでご購入頂いたものでも構いませんが、お一人様一冊までとさせて頂きます。
※当日8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは以下の作品集の販売を行いますが、数に限りがあるものもございますので、売り切れの際はご了承ください。
 『You and I』Twin Palms Press、2009年
 『Ryan McGinley: Whistle for the Wind』RIZZOLI、2012年
 『IMA』創刊号、アマナホールディングス、2012年




【公開撮影イベント「McGinley's Zoo:ライアン・マッギンレーの動物園」】

雑誌『IMA』の創刊を記念して、9/1(土)にライアン・マッギンレーによる公開撮影イベント「McGinley's Zoo:ライアン・マッギンレーの動物園」が開催されます!

動物と人のコラボレーションポートレートとも言うべき『Animals』シリーズと同じく、ご応募頂いたお客様は、カラフルなバックペーパーの前で、ライアン・マッギンレー自身によるスタジオ撮影にモデルとして参加できます。

公開撮影の模様と撮影された作品の一部は、9/1(土)に渋谷ヒカリエ8Fの8/ COURTにて、ご覧いただけます。


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公開撮影イベント「McGinley's Zoo:ライアン・マッギンレーの動物園」

日時:9月1日(土)11:00~17:00
場所:amana海岸スタジオ(東京都港区海岸3-9-18)
参加費:6000円(オリジナルプリント1枚付き)
詳細とイベント参加のご予約は以下のリンクよりご確認ください。
http://www.goliga.com(当日参加も可)
http://imaonline.jp/ud/event
イベントに関するご不明点のお問い合わせは、以下のメールアドレス宛にお願いいたします。
ivan@goliga.com
※イベントにモデルとして参加される方以外でも、撮影の模様をご覧いただけます(無料)。


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渋谷ヒカリエ8Fでも撮影の模様をご覧頂けます!
(公開撮影中に撮影された作品画像と、撮影の模様や展覧会展示作業などのスナップショットを、随時更新しながらスライドショーでお見せするものです)

日時:9月1日(土)14:00~20:00
場所:8/ COURT(渋谷ヒカリエ8F、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery向かい)
参加費:無料



清澄の小山登美夫ギャラリーと渋谷ヒカリエ8Fの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、ライアン・マッギンレーの日本では初となる個展を開催いたします。皆様この機会にぜひお越しください。


2007 年に行われた8人の友人達との大陸横断旅行で撮影されたシリーズから、2m×3mの大作を含む写真作品を展示いたします。

ライアン・マッギンレー
「Reach Out, I'm Right Here」

2012年9月1日(土)〜2012年9月29日(土)
小山登美夫ギャラリー(清澄) 7F
オープニングレセプション:9月1日(土) 18:00 - 20:00
開廊時間:火-土曜日 12:00-19:00
休廊日:日.月曜日 及び 祝日
Tel: 03-3642-4090

 


動物と裸のモデルが引っ掻き合い、掴み合い、抱き合う行為に緊迫感と同時に柔らかさが存在する、最新シリーズの“Animals”を展示いたします。

ライアン・マッギンレー  
「Animals」 

2012年8月31日(金)〜10月1日(月)  
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery (渋谷ヒカリエ 8F)  
11:00-20:00(展覧会期中無休)  
Tel: 03-6434-1493  


「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」入場者数10万人突破!

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横浜美術館で開催中の「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」の入場者数が9/1に10万人を突破しました!



この日は奈良さんのアーティストトークの開催日という事もあり、夜明け前からお客さんが館前に並び、開館後の美術館はこれまでにない混雑でした。
閉館間際に入場者数が10万人を突破し、急遽この日に記念セレモニーを開催。

奈良さん本人が、10万人目来場のお客様にプレゼントを渡すというサプライズも!

セレモニーの会場はこれまでにない熱気に包まれました。

また、展覧会を担当学芸員の木村絵理子さんがご紹介されている様子が
「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」 | CURATORS TVにアップされています!

横浜美術館での開催は今月の9/23までです。
まだご覧になってない方は是非お出かけください!

「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」横浜美術館
アクセス
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-4-1
TEL:045-221-0300(代表)




桑久保徹、佐藤翠・MA2Galleryグループ展に出品中です!

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今月1日からMA2Galleryで始まった「ブラインドサイト-盲視の知覚」に桑久保徹さんと佐藤翠さんの作品が出品されています。
倉林靖さんキュレーションによるこちらの展覧会はそのほかにも7人の作家さんが出品しており、総勢9人のグループ展となっています。
1日のオープニングパーティーにはたくさんのお客様が見え賑わっていました。

会場入ってすぐの壁に桑久保さんの作品が展示されています。
"Citizen with the White box"や壷のシリーズなどさまざまな作品がランダムに配置されています。

階段を上がって2階には佐藤翠さんの作品が展示されています。
壁には最新作のペインティング、手前の台の上には鏡を使った立体作品やアンティークの額に入ったドローイングを展示しています。


佐藤さんの作品はさらに上の階にも続きます。


会期中にはライブやトークもおこなわれます。
ぜひご高覧ください!

「ブラインドサイト-盲視の知覚」
9月1日(土)ー9月30日(日)
水ー日曜(月・火休廊日) 12:00〜19:00
会場:MA2Gallery
http://www.ma2gallery.com/current.html

蜷川実花個展「noir」がアムステルダムではじまりました!

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蜷川実花さんの個展「noir」が、アムステルダムにある写真のギャラリー
Galerie Wouter van Leeuwenにて9/8よりスタートしました!


Wouterさんのところでの個展は2010年以来、2回目。
前回は真冬の1月でしたが、今回は花咲き誇る9月!素晴らしい!
今回の個展は、2010年に出版された写真集「noir」から。







オープニングは9/8の17時からでした。外は20時でもまだかなり明るいです。
蜷川作品を所蔵されている地元のお客様や、アムステルダムやロッテルダムの写真美術館のキュレーターたちなど、普段なかなか会えない方々とお会いすることができました。
そういった方々から蜷川さんが次々とサインを求められておりました!

特にロッテルダムから来てくださったキュレーターの方は、10年以上前に日本で蜷川さんの作品を見てからずっと追い続けてくださっているそうで、この日も蜷川さんのオープニングのためだけにアムスまで来てくださったそうです。
うれしいですね。



以下の写真、真ん中の白いパンツの男性がこのギャラリーのオーナー、Wouterさんです。



オフィスで休憩する蜷川さん。
実は蜷川さんはこの前日の夜にアムステルダムに到着したのですが、風邪を引いて
飛行機の中で高熱を発しており、ホテル到着後そのままベッドへ、という状態
でした。
が、翌日には驚異の大復活を遂げて、アムステルダムの街を縦横に歩き回り、写真を撮りまくっていました!さすがです!




この展覧会は10/13まで開催しています。

来月のFrieze Art Fair Londonにいらっしゃるご予定の方は、ぜひKLMにてアムステルダム乗り換えにし、この展覧会をご覧になられては!



長瀬

藤田匠平/山野千里/フジタチサト「机隣」展開催中です!

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TKGエディションズ京都、TKGセラミックスでは、藤田匠平さん、山野千里さんとこのふたりのユニットであるフジタチサトのグループ展「机隣(キリン)」を開催しています。

藤田匠平さんは1968年和歌山県生まれ。京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻を卒業、1995年同大学院美術研究科工芸専攻陶磁器を修了。また1997年にEdinburgh College Of Art修了。
山野千里さんは1977年大阪府生まれ。京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻を卒業, 2005年同大学院美術研究科工芸専攻陶磁器を修了。
ともに現在は瀬戸内海の島を拠点に制作しています。個人の作品で個展を開催するほか、フジタチサトというユニット作品も各地で大人気です。

まず面白いのが今回の展覧会タイトルです。アトリエでは机を並べて制作している二人ですが、フジタチサトの作品は文字通り流れ作業、また個人の作品の制作でも互いに会話、コメントしあうことが多いとか。それがプロセスの重要な一部になっていること、そして動物をモチーフとする作品が多いことから今回のタイトルを考えて下さいました。またグループ展として3者が一緒に展示することは、とても珍しいそうです。

通路にも花器を展示しています。

こちらは山野千里さんの作品。その想像力の広がりには圧倒されます。絵画的な世界でもありますが、造形の素晴らしさ、緻密さに圧倒されます。
(「おしくらパンダーズ」2012)
(「焼きたてイシガメパン屋さん」2012)

山野さんのペインティング作品も展示しています。
(「アニマルジェンガクライミング」、2012)

壁にも絵を書いて展示した「カプセルホテル・インゲン」(2012)

そしてこちらが藤田匠平さんの作品です。彼の作品はガラスのような独特の感触と発色、そして美しいフォルムが特徴。やきものとは思えない表面の質感と模様は、釉薬を何層にも重ねて長時間をかけて削るということでつくられています。
(「ふたもの」、2012)
(「ふたのある小瓶」、2012)

(ふたのある花入れ」、2011)

その他にも藤田さんは立体作品も展示しています。
(「ヒャ◯ポダ」、2012)

そして、フジタチサト作品です!
(「カメレオンと雑種草紋ぐいのみ」、2012)
(「雪あそび片口」、2012)
(「シュノーケリングポット」、2012)
(「ウミガメの産卵ふたもの」、2012)

とにかく楽しく、時にはその発想にびっくりしてしまうフジタチサト作品。眺めて楽しむだけでなく、うつわとして生活に取り入れることができるのがまた魅力です。作品の裏、ふたの裏にも絵付けがされてあり、また同じタイプの作品でも細部は一点ずつ変えてあります。

9月7日(金)のオープニングレセプションの前には、アーティストトークを開催しました。こちらが、藤田匠平さんと山野千里さんです。


二人の作品をこれだけまとめてご覧いただけるのは珍しい機会です。会期は9月29日(土)まで。是非ご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都

桑久保徹 個展「The Sea by Day and Night」がロンドンではじまりました!

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桑久保徹さんのイギリスでの初めての個展「The Sea by Day and Night」が本日9/12からロンドンのDaiwa Foundation Japan Houseにてスタートしました!


ここの展示スペースは二つに分かれており、桑久保さんは片方を昼の部屋、もう片方を夜の部屋に見立てて制作、展示しました。

<昼の部屋>







<夜の部屋>







本日12日は18時からプレビューがありました。
下の写真は、オープニングで桑久保さんをご紹介くださるジョアンナ・ピットマンさんに
今回の作品に関して質問を受ける桑久保さん(右の方のスーツを着て髪を結んでいる男性)。





展覧会オープニングのご挨拶。




この展覧会は10/14まで開催しています。

9/27には桑久保さんのトークがあり、8時までレセプションを行います。

ここは通常は土日はオープンしていないのですが、10/13と14はFrieze Art Fair(Frieze Art Fairはここから歩いて6~7分)が開催される週末のため、特別に開館するそうです。
Friezeに行かれる方はぜひこの展覧会もご覧いただければと思います。

おまけ。挨拶も終わってすっかりリラックスした桑久保さん(右)。
つけているおめんはこの日にPortrait Galleryで購入したものです。
あまりに自然で、桑久保さんの子供が桑久保さんとわからなくなり、怖がって泣くくらいピッタリだったのでした!


長瀬

小山登美夫ギャラリーシンガポールが9/14にオープンしました!

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小山登美夫ギャラリー初の海外店舗:「小山登美夫ギャラリー シンガポール」が
9/14にシンガポールの「ギルマン・バラックス」にてオープンしました。

「ギルマン・バラックス」はシンガポールの新たなアートスポットで、13軒の現代美術ギャラリーが世界中から集まりました。来年には、現代美術館、アーティスト・イン・レジデンスもオープンし、ますます充実したエリアになります。



「ギルマン・バラックス」内の建物は植民地時代にイギリス軍の兵舎として使われていました。現代アートギャラリーに変貌した小山登美夫ギャラリーシンガポールのある建物も、当時のレンガブロックがところどころに見えています。

「小山登美夫ギャラリー シンガポール」の入り口です。


オープニング展として、小山登美夫ギャラリーシンガポールでは、「桑原正彦、奈良美智、杉戸洋 作品展」が開催されております。

3人の作家さんとも小山登美夫ギャラリーが1996年に成立した初期から取り扱っている、ギャラリーを代表するアーティストです。それぞれのモチーフは異なりますが、3人の作品はどこかファンタジックで、かつ静謐な空間を生み出しました。

左の壁にある杉戸さんの作品には、抽象的なパターンが描かれているのですが、家または船のようにでも見えてきます。


右の壁にあるのは奈良美智さんの大きいペインティング、
「Miss Highland」(2012) です。


左の壁に展示されているのは杉戸洋さんの「Sailor」(2012)という作品。右の壁には桑原正彦さんの植物や空のような作品と、可愛いらしいおもちゃの人形などが描かれたペインティング作品が展示されています。


左からは桑原正彦さんの作品:「その後」(2000)、「ニュータウン」(2005)、「candy box」(2009)です。


この小さなペインティングは、奈良美智さんのシンガポール滞在中に完成した、できたての新作です。

(奈良美智、「study for chubby」、2012)


また、ギルマン・バラックスで開催されている、シンガポール籍のキュレーターのユージン・タンさんが企画しているインスタレーション展に、小山登美夫ギャラリーの代表作家の一人である、菅木志雄さんの彫刻作品が出展しております。
この作品は幅がおよそ380センチで、高さがおよそ250センチの迫力ある大型インスタレーション作品です。


菅木志雄、場空(Emptied Space)、2012


初日の夜のオープニングパーティーには多くのプレスの方々やお客様にお集りいただきました。


小山登美夫ギャラリーシンガポールとほかの5軒のギャラリーが位置する、
ブロック47の外の様子です。大勢の人で、深夜まで賑やかな雰囲気でした。


「桑原正彦、奈良美智、杉戸洋 作品展」の会期は10月21日(日)までです。
なお、菅木志雄さんの彫刻作品の展示は11月までです。
シンガポールにお越しの機会がございましたら、ぜひともお立ち寄りください。

小山登美夫ギャラリー シンガポール
開廊時間:火-土曜日 11:00-20:00 / 日曜日 10:00-18:00
休廊日:月曜日 及び 祝日
Tel. +65 6659 7068

ライアン・マッギンレー 日本初個展「Reach Out, I'm Right Here」開催中!

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ライアン・マッギンレーの日本では初となる個展「Reach Out, I'm Right Here」が、東京、清澄の小山登美夫ギャラリーではじまりました。



ライアン・マッギンレーは1977年アメリカのニュージャージー州ラムジー生まれ。
2000年、弱冠22歳のマッギンレーは、ニューヨーク・ローワーイーストサイドに住むアーティスト、ミュージシャン、スケートボーダーといった友人達の 生活を撮影し、自主企画の展覧会で発表しました。
この時自費出版した作品集が話題になり、その3年後にはホイットニー美術館で同館史上最年少の作家として個展を開催しました。

作品はグッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館をはじめ様々な美術館に所蔵され、
2012年にはリッツォーリ社から“Ryan McGinley: Whistle for the Wind”が出版されました。





installation view from "Reach out, I'm Right Here" at Tomio Koyama Gallery, 2012  ©Ryan McGinley  Photo by Kenji Takahashi


小山登美夫ギャラリーでは、2007 年に行われた8人の友人達との大陸横断旅行で撮影された作品を展示しております。
作品集も多数発表しているマッギンレーですが、作品の、自由で過激、しかし時に純粋でもある桃源郷のような世界観、そして「マッギンレーの被写体はカメラの前で演じ、そしていかにも現代的な素直な自意識で自己を露出するのだ。写真に撮られる事を通して自己が形成される、という写真の意味を熟知しているのだ。」と元ホイットニー美術館学芸員のシルヴィア・ウォルフが語る感覚は、2×3mの大作を展示した本展でこそ強く感じられるものかもしれません。



9月1日に開催されたオープニングレセプションには、たくさんのお客様にお集まりいただきました。




1週間の来日期間中、展覧会の設営、取材、サイン会、公開撮影イベントと、
盛りだくさんのスケジュールをこなしてくれたマッギンレー。
オープニングレセプションでも、集まったファンのために始終サインや記念撮影に応じていました。

ピンクのスーツの男性がライアン・マッギンレー。
お客様のTシャツやバッグにまでサインをし、みなさん大感激といった様子でした。




レセプションのあいだ、マッギンレーは来日を心待ちにしていたファンに囲まれっぱなし!



また今回、渋谷ヒカリエ8Fの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでも、
動物と裸のモデルを撮影したライアン・マッギンレーの最新シリーズによる展覧会、「Animals」を同時開催しております。



カラーペーパーを背景に、簡易移動スタジオで撮影された本シリーズについて彼は、「人間の方が、まるで動物たちがよじ登るための小道具のように見えて、とても面白かった」と話しています。
動物と人間の間におだやかに横たわる緊張感は、清澄に展示されたシリーズとは異なる魅力を持っています。




8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryの展覧会初日には、渋谷ヒカリエ8Fの8/ COURTにて、サイアンの作品集へのサイン会も行われました。



サイン会は1時間を予定していましたが、時間を延長し、集まったたくさんのお客様一人一人の本にサインをしてもらいました。



展覧会は、清澄の小山登美夫ギャラリーでは9月29日まで、渋谷ヒカリエ8Fの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは10月1日まで開催しております。
皆様この機会をどうぞお見逃しなく御覧ください。





ライアン・マッギンレー
「Reach Out, I'm Right Here」
2012年9月1日(土) - 9月29日(土)
小山登美夫ギャラリー 7F



ライアン・マッギンレー
「Animals」
2012年8月31日(金)- 10月1日(月)
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery


小山登美夫ギャラリー(東京)で桑原正彦の個展が開催中です!

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東京、清澄の小山登美夫ギャラリー(7F)では、10月6日より桑原正彦個展「夢の中だけで」がはじまりました。


桑原正彦は、ユーモラスなモチーフを明るくやわらかな色彩で描きながら、
その絵画作品は、わたしたちが見過ごしがちな、日常の端々に転がるどこか不思議なものごとに、目を向けさせてくれます。

桑原さんは1959年東京都生まれ。小山登美夫ギャラリーでは、これまで「棄てられた子供」(1997年)、「眺め」(1999年)、「暮らしと膿」 (2001年)、「土地開発」(2005年)、「夏の終わりに」(2007年)、「窓」(2008年)、「とても甘い菓子」(2010年)と、7回の個展を開催しています。


Installation view from "Only in Dreams" at Tomio Koyama Gallery, 2012
© Masahiko Kuwahara photo by Kenji Takahashi



前回の2010年の個展の頃から、彼が制作に向かう態度は少しずつ変わってきました。桑原さんの自宅には、パソコンも、テレビも、ファックスすらありません。彼は毎朝夕に届けられる新聞や折込みチラシにじっくりと目を通し(そのなかの情報は、しばしば作品のモチーフやタイトルとして引用されます)、近所を散歩し、絵に向かい合います。
そのおだやかで、しかし少しずつ変化していく環境と、自分自身によって、最近は気負いがなくなり、描きたいものを正直に描きたいと思うようになったと言います。


左:「放香器」2012年、162 x 112 cm、oil on canvas   右:「みずいろ」2012年、145.5 x 112 cm、oil on canvas
© Masahiko Kuwahara photo by Kenji Takahashi



桑原さんは出展作を前に、作品タイトルにもなっている「放香器」というものについて話してくれました。
アロマオイルなどの香りを広げる芳香器と違い、放香器はスーパーの食品売り場で使われ、購買欲がそそられるように、販売している食品を再現した人工的な香りを広げるものです。
桑原さんは、放香器というものが存在しているということがとてもおもしろいと思ったといいます。

展覧会出展作の中でもっとも大きい作品は「商業施設」ですが、
隅々まで眼が冴えるほど明るく、天井が高いためにBGMの反響の良い、商業施設(ショッピングモール)のもつある種の“多幸感”は、教会のようとも話します。


Installation view from "Only in Dreams" at Tomio Koyama Gallery, 2012
© Masahiko Kuwahara photo by Kenji Takahashi



小さな展示室にあるのは、男性向けの雑誌などからモチーフを取った、女の子のヌードの作品です。
美術史家の椹木野衣氏も指摘する通り、彼女たちはある欲求のためにありながら、あまりに幼くあっけらかんとした表情を見せます。
それは、人の欲が人工的に作り出したアイドルという存在そのものについて、桑原さんが興味深く眺めているからかもしれません。


桑原さんは日常(社会)の変化をおおらかに受け止め、ありがちな懐古主義に陥る事なく、“いま”の、すこしいびつで、不思議 な端々を、絵にうつしていきます。
そこには社会に対してなんらかの是非を問うというような大仰さも、虚栄心もなく、代わりにあるのは、自分はただ描くのみだという描き手としてこの上ない覚悟です。





写真の一番右に写っているのが、桑原正彦さん。


展覧会は11月10日まで、東京、清澄の小山登美夫ギャラリー(7F)にて開催しております。
同じ会期で、6Fのスペースでは岩城芳子展「Just Another Diamond Day」も開催中です。
皆様ぜひご覧ください。




桑原正彦 展「夢の中だけで」
2012年10月6日(土) - 11月10日(土)
小山登美夫ギャラリー東京 7F

小山登美夫ギャラリー(東京)で岩城芳子個展が開催中です!

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東京、清澄の小山登美夫ギャラリー(6F)では、10月6日より岩城芳子展「Just Another Diamond Day」がはじまりました。

岩城芳子は1970年広島県生まれ、現在は宮城に制作の拠点を置きます。1993年に多摩美術大学絵画科油画専攻を卒業した後、壟話学校などで美術の教員を務め、1996年から2年間、多治見市陶磁器意匠研究所デザインコースで陶芸を学びました。
本展覧会は、岩城さんにとって小山登美夫ギャラリーでは初となる個展です。


Installation view from "Just Another Diamond Day" at Tomio Koyama Gallery, 2012
© Yoshiko Iwaki photo by Kenji Takahashi



唐三彩の女人像のようなふっくらとした表情が特徴の出展作は、ブロンズにも似た光沢をもっていますが、これは釉薬ではなく、半乾きの状態の粘土の表面をスプーンの腹などで磨き上 げ、じっくりと蒸しながら野焼きすることで得られるものです。


「空を泳ぐ」2012年、h.10 x w.6 x d.25 cm、clay
© Yoshiko Iwaki photo by Kenji Takahashi



野焼きをするための稲藁は、自宅のまわりの田んぼから使い切れないほど集められます。
岩城さんは「天候によって藁の量や焼成の時間を変えるのは、塩釜焼きかなにかのお料理みたいね」と話していて、
彼女にとって生活と制作が地続きにあるということがうかがえます。





多摩美術大学の油絵学科に在学していた学生時代、自然の豊かな大学周辺を散歩していて、偶然土の中から見つけた粘土で、岩城さんは《草むらのうんこ》という作品を作りました。赤ん坊の体調がうんちでわかるように、粘土は地球のうんちのようだと感じて、このタイトルをつけたと言います。
大学を卒業して美術教員として働いていた壟話学校では、粘土を触っているうちに子供たちの顔が“お風呂あがり”のように活き活きとしていく姿が印象的だったそうで、土の魅力に惹きつけられるようにして、岩城さんは陶芸の世界に足を踏み入れました。


Installation view from "Just Another Diamond Day" at Tomio Koyama Gallery, 2012
© Yoshiko Iwaki photo by Kenji Takahashi



展示室内に入ると、作品とそれ同士の配置によってゆるやかにつくられる、童話の世界にひたっているような感覚になります。



展覧会は11月10日まで、東京、清澄の小山登美夫ギャラリー(6F)で開催されております。
同じく7Fで行われております、桑原正彦展「夢の中だけで」とあわせて、ぜひご高覧ください。




岩城芳子 展
「Just Another Diamond Day」
2012年10月6日(土) - 11月10日(土)
小山登美夫ギャラリー(6F)

ベルント・フリーベリ展 会期を延長して開催中です!

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TKGエディションズ京都では、ベルント・フリーベリ展の会期を一週間延長して27日(土)まで開催中です。同展は渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで8月に開催。ご好評をいただき、京都にも巡回いたしました。



フリーベリ (1899-1981) は、スウェーデン生まれ。その作品が持つ繊細で優美な造形と、研究を重ねた釉薬が生み出す美しい色合いで知られています。作品はスウェーデンのカール16世グスタフ国王や写真家のロバート・メープルソープなど、世界中の人々から愛され、スウェーデンはもちろんニューヨークのメトロポリタン美術館など、各国の美術館でコレクションされています。

展示の様子をご紹介いたします。

ミニチュアの作品も展示しています。

© Berndt Friberg

「時間を忘れて見ていられる」というお客様も多いほどの、作品の色、かたち、質感、たたずまい。これだけの点数を一度にご覧いただけるのも貴重な機会です。会期を27日(土)まで延長いたしましたので、是非この機会のご高覧下さい。

なお、小山登美夫ギャラリー京都とTKGセラミックスでは、それぞれフランツ・アッカーマン展「Heading East」と伊藤正展「海の雫」を26日(金)から開催いたします。是非あわせてご覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都

フランツ・アッカーマン展「Heading East」@小山登美夫ギャラリー京都

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小山登美夫ギャラリー京都では、フランツ・アッカーマン展「Heading East」を開催中です。
フランツ・アッカーマンは1963年ドイツ・ノイマルクト=ザンクト・ファイト生まれ。ミュンヘンの美術アカデミー(1984〜1988年)、ハンブルグ造形美術大学(1989〜1991年)で学んだ後、1991年DAAD(German Academic Exchange Service)のプログラムで香港に滞在。現在はベルリンなどを拠点に制作しています。

大規模なインスタレーションやウォールペインティングで知られ、世界各地で展覧会を開催しているフランツ・アッカーマン。2005年の小山登美夫ギャラリーでの個展の際には、3週間弱東京に滞在してインスタレーションを制作。翌年の森美術館での「東京—ベルリン/ベルリンー東京」展でもウォールペインティングの上にタブローを配置した作品を展示しました。7年ぶりの日本での個展となる本展では、ペインティング4点、ドローイング(work on paper)作品を7点展示。展示の仕方としてはシンプルなものとなりましたが、だからこそ、一点一点の凝縮された力強さが感じられます。



今回は展覧会オープニングの10日前に来日、京都の街を歩いては制作し、ドローイング作品5点は、京都で完成しました。歩きながら撮ったばかりの写真も、コラージュとして作品に加えられました。

("Forgotten Tree" 2012)

今回の展示ではウォールドローイングなどをしなかったのも、ギャラリー内にこもらずに、街を歩いて開かれた空間の感覚を保ち、それらと対話しながら制作を続けたかったから、とフランツは話していました。彼がとらえた街の断片は、記録や日記としてではなく、想像やイリュージョンと交ざり合いながら、画面上に構築されていきます。

("Delivering a New City" 2012)

大作のペインティング。森の中や向こうにみえる建築物のようなものやランプの光。近づいてみると、平面を目の前にしていることを忘れ、その中に引きこまれていくような感覚を与えます。
("Follow me into the woods" 2012)

また今回は京都で新作の木版画も制作しました。滞在した場所でみたものや経験に基づいて制作をするだけでなく、その場所の伝統的な手法を使って作品を制作することの面白さ。京都で伝統的な木版画を制作しつづけている老舗、竹笹堂さんもそのことに共感してくださって、とってもタイトなスケジュールだったにも関わらず制作を引き受けてくださいました。
("Hawkwind" 2012)
色々な方向から吹く強い風をイメージした作品です。木版画といえば浮世絵などの風景と結びつくけれど、目に見えない風というものを表現し、抽象的でミニマルな作品にしたかった、と彼は話していました。一点一点にドローイングでラインも加えています。

10月26日のオープニングには、アーティストトークを開催しました。



世界の重要なコンテンポラリーアーティスト100人を集めたタッシェン社の「100 Contmporary Artists A-Z」にも選ばれているフランツ・アッカーマン。彼の新作12点をご覧いただける、本当に貴重な機会だと思います。是非ご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都

11/ 3(土)よりロサンゼルスのギャラリー、BLUM & POEにて菅木志雄の個展を開催中です

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11/ 3(土)より、アメリカ、ロサンゼルスのギャラリー「BLUM & POE」 にて菅木志雄の個展を開催中です。
今年2月に同ギャラリーで開催の、もの派のグループ展「Requiem For The Sun, 2012.2.25 ~ 4.14」に参加し、BLUM & POE でも初めてとなる、全スペースを使用しての大規模な個展となります。
小作品から大型作品、60年代の作品から新作までと、幅広い展示内容となっております。
展示の様子など、少しご紹介させて頂きます。

菅木志雄は1944年、岩手県盛岡市生まれ。68年多摩美術大学絵画科を卒業。
68年の初個展から現在に至る40年以上のキャリアの中で、数多くの展覧会に出展してきました。


KISHIO SUGA
2012.11.3 ~ 12.22

BLUM & POE
Tuesday - Saturday 10 AM - 6 PM
2727 S. La Cienega Boulevard
Los Angeles, CA 90034


BLUM & POE の外観。




1Fの展示室は、大型のインスタレーションなどの作品を中心に展示しております。
パラフィンワックスの作品「移動の原則 - A Principles of Movement - A, 1994/ 2012」の後ろから光が差し込み、とてもきれいです。





展示室を埋め尽くすように展示された作品「多分律 Law of Altitude, 1975/ 2012」。入って、奥を見たくなりますが、もちろんこの部屋には入れません!




こちらが一番広い展示室で、70年代の作品を中心に展示しております。





こちらも、展示室いっぱいに展示された「界入差 Gap of the Entrance to the Space, 1979/ 2012」。
亜鉛板が鈍く反射して、とてもきれいな作品です。




展示室中にワイヤーを張り巡らせた作品「捨置状況 Left Situation, 1972/ 2012」。こちらも、もちろん展示室には入れません!




2Fの展示室は、板と砂利を使用した大型作品「取相 Phase of Acquisition, 1975/ 2012」、床置きの作品「スクウェアポンド Square Pond, 1986」を始め、
他にも小作品を壁いっぱいに展示しております。
60年代の作品から新作の作品まで、どれをとっても菅さんの作品だというのがすぐに見て分かります!






ここからは、11/ 3(土)オープニングレセプションの様子です。
16時からは、前回の、もの派展の際のカタログのサイン会を行いました。
菅さんにサインをして頂いている様子です。




その後、18時からはオープニングレセプションで、たくさんの方々に来て頂きました!
みなさん、作品が展示室いっぱいに展示してあるため、歩きにくかったり、展示室に入れないのを、逆に楽しんでいるようにも見えました。
2Fの展示はとても好評で、たくさんの人で常にいっぱいになっておりました。

約2ヶ月間開催しておりますので、ロサンジェルスにお越しの際は、是非お立寄りください!


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