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Channel: TOMIO KOYAMA GALLERY:東京・Singapore | 8/ART GALLERY
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東京、清澄の小山登美夫ギャラリーでローリー・シモンズ個展がはじまりました

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東京、清澄の小山登美夫ギャラリーでは、4/20(土)よりローリー・シモンズ個展「The Love Doll: Days 9-35」がはじまりました。
本展では、新作の写真シリーズ『LOVE DOLLS』11点と、映像作品『Geisha Song』を展示しております。



Installation view from "The Love Doll: Days 9-35" at Tomio Koyama Gallery, 2013




Installation view from "The Love Doll: Days 9-35" at Tomio Koyama Gallery, 2013



2009年、小山登美夫ギャラリーでの初個展の際来日したシモンズさんは、秋葉原の書店で女子高生の制服を着たラブドールの小さなポスターを見つけました。
彼女はさっそくこの高性能にカスタマイズされた、等身大の日本のラブドールを2体購入し、この「女の子」との写真的な関係を記録し始めます。これが、今回発表されている『LOVE DOLLS』のシリーズになり、写真集『THE LOVE DOLL』として刊行され、これまでに作品はニューヨーク、ロンドン、パリ、アスペン(コロラド州)、スウェーデンのヨーテボリで発表されました。



The Love Doll / Day 27/Day 1 (New in Box, Head)
2010
Fuji Matte print
133.4 x 177.8 cm
ed. 5



彼女は、展覧会初日に行なわれたアーティストトークで、人形とある距離感を保つために、服を着させたりすることはアシスタントに任せ、裸の姿を見ないようにした、と話しており、
個々の作品にもクロノロジカルなタイトルがつけられていますが、
とりわけ撮影が思い出深い2点は?という問いには、次の2点をあげてくれました。



The Love Doll/Day 24 (Underwater)
2010
Fuji Matte print
119.4 x 177.8 cm
ed. 5




The Love Doll/ Day 25 (The Jump)
2010
Fuji Matte print
177.8 x 133.4 cm
ed. 5



2011年ニューヨークのSalon 94で行われた個展の展評でジェフリー・カストナーは、シリーズ『LOVE DOLLS』での、人形の大きさという物質的な問題にとどまらない彼女の作品の変化について、
「シモンズは明らかに感情的な度合いを強め、彼女自身も彼女のプロジェクトもより豊かに、心理学の領域に終始しない広がりを見せている。これまでのより物質的で心理学的な、いわば毒を抜かれた演出ではしばしば失われていた“アニメーション”的な要素をも、巧みに使いこなしている」
と評しています(Jeffrey Kastner, ARTFORUM, May 2011)。



アーティストトークはたくさんのお客様にお集まりいただき、シモンズさんからは制作方法の話まで聞くことができました。




このシリーズではじめて、等身大の女性の人形を被写体に選んだシモンズさんは、
男性の人形を写真におさめることにも興味を持ち、今は医師が治療の練習などに用いる医療用の人形を見つけ、
新しい制作に取り組んでいるそうです。





またシリーズ『LOVE DOLLS』のその他の作品は、森美術館で開催中の10周年記念展『LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで』(2013年4月26日〜9月1日)に出品されています。
皆様ぜひこちらもあわせてご高覧ください。


ローリー・シモンズ個展「The Love Doll: Days 9-35」
小山登美夫ギャラリー(東京、清澄)
2013年4月20日(土)〜5月25日(土)
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/lauriesimmons-exhibition-thelovedolldays9-35-2013/#fragment-10



10周年記念展『LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで』
森美術館
2013年4月26日(金)〜9月1日(日)
http://www.mori.art.museum/contents/love/index.html

ローリー・シモンズ、オノ・ヨーコの出展するグループ展が、森美術館で開催中です

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森美術館にて10周年展記念展『LOVE展アートにみる愛のかたち シャガールから草間彌生、初音ミクまで』が始まっています。
清澄での個展とあわせて来日したローリー・シモンズが、4月26日に美術館で行われたアーティスト・リレートークに参加しました。
会場入り口にて撮影タイムの作家さんたち。右端がローリー・シモンズさん、お隣から順に榮榮&映里(ロンロン&インリ)さん、寺岡政美さん、ゴウハル・ダシュティさん、エンタン・ウィハルソさん、チャン・エンツーさん。このあとアルフレッド・ジャーさんも到着し、南條館長とキュレーターの荒木さんからのご挨拶の後、トークがスタートしました。





会場内で、各作家さんが15分ほど、ご自身の作品についてお話しされます。
順番を待つシモンズさんも、皆さんのお話を興味深げに聞かれていました。
シモンズさんの作品は、「セクション5 広がる愛」というテーマの部屋に展示されています。
5点の『The Love Doll』が壁面に並び、手前にはジム・ダインの大きなハートの彫刻が。
オノ・ヨーコ&ジョン・レノンの写真作品『ベッド・ピース』(1969年)も展示されています。

「昔から人形を撮影して来たことに変わりはないのですが、何かまるっきり新しいことをやらなくてはという思いにかられて、2006年に『The Music of Regret』という映像作品を作りました。メリル・ストリープも出演してくれた作品で、私がこれまで使って来た人形たちもたくさん登場させたのです。そのときに、”等身大の人形を使ったら面白いかもしれない”というアイデアを思いつき、その後2009年に来日して初めてぴったりのモチーフを見つけることができました」とシモンズさん。この映像作品『The Music of Regret』は、金沢21世紀美術館のパーマネントコレクションになっています。
続いて、キュレーターの荒木さんからもご質問いただきました。まず作品集でLove Dollシリーズを知り、シモンズさんが綴る日記風の文章にも強く惹かれたという荒木さん。「ラブドールを、本来作られた目的から解放してあげるようなイメージはありましたか?」とのご質問に、「私はラブドール解放委員会の実行委員長というわけではありませんが、この美しい人形が何の目的で作られたのか、を考えずに撮影していくことはとても簡単でしたよ」とシモンズさん。モチーフとの距離感を保ちながら制作されるスタンスが、この迫真のリアリティーを支えているのだ、と納得しました。





『LOVE展アートにみる愛のかたち シャガールから草間彌生、初音ミクまで』は、9月1日まで森美術館で開催されています。
ぜひ足をお運び下さい。

また、今回清澄と森美術館で展示中の作品ほか、Love Dollシリーズ全43点をおさめたローリー・シモンズの作品集『THE LOVE DOLL DAYS 1-36』(税込 4,725円)は、小山登美夫ギャラリーと森美術館ミュージアムショップにて販売中です。
こちらも是非ご覧ください。

リチャード・タトル展「The Place in the Window」@小山登美夫ギャラリー京都

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小山登美夫ギャラリー京都ではリチャード・タトル展「The Place in the Window」を開催中です。

リチャード・タトルは1941年ニュージャージー州ローウェイ生まれ。1963年、ハートフォードのトリニティー大学卒業。現在はニューヨークおよびニューメキシコにて制作活動を行っています。
1960年半ばから現在に至るまで、半世紀にわたるその長いキャリアにおいて彼は、非常に多様であり、分類すら飛び越えた作品群を発表し続け、次世代に大きな影響を与えてきました。今回の日本での待望の展覧会。小山登美夫ギャラリーでは2002年、2007年以来3度目、京都スペースでは初めての個展となります。

今回の個展は壁掛けの彫刻20点とドローイング9点の二つのシリーズで構成されています。

常に新しい試みを続けるタトルさんの新作。壁掛けの彫刻は、色々な要素をもつ複雑な作品ですが、重要な核になっていることのひとつは色を解放する、ということ。色をつける2つの方法である、色を塗るということ(paint)と染める(dye)という両方の世界を合わせた初めての作品、と作家は話していましたが、作品の内側や裏側にも色が入り込んでいるのが分かります。また作品は立体的ですが、ある意味で逆説的に——つまり平面的に——色がどんどん滲みだして広がっていくようなイメージもあります。

("Place, nine" 2013, 49 x 32 x 13 cm, cotton fiber and wire mesh)

("Place, fourteen" 2013, 57 x 42 x 17.5 cm, cotton fiber and wire mesh)

もう一つテーマとしてあるのは自然との関係。人間が自然から切り離されたあと、どのようにして関係を保ち、またあるいは自然に戻ることができるのか、とアーティストは話していました。これは概念的で難しいことかもしれませんが、展示スペースにいるとまるで森や林の中にいるような、不思議な感覚を感じる事ができます。展示作業を行った日、一つのスペースの展示が終わった時にその中の空気全体が変わったような、全てがいきいきと動き出すような、本当に不思議な感じがしました。

ドローイングはスクリーニングルームに9点展示しています。すべてに「Fear」というタイトルがついています。恐れ、痛み(pain)から生まれた作品であり、それらも美しくあることができる。そうアーティストは話していました。
("Fear, I" 2012-13, water color, crayon, collage on paper)

("Fear, V" 2012-13, water color, crayon on paper)


4月26日のオープニング・レセプションの前にはアーティストトークを開催。たくさんの方にご参加いただきました。


シンプルな素材でとても豊かな作品を制作するリチャード・タトル。新たな挑戦をし続けている彼の作品は難しくもあります。見る側も、作品を作る側と同様にクリエイティブである必要があるということ。そしてそれによってコミュニケーションができる。このことをトークの中でも話しておられました。お客様のなかには、「普段のものの見方、感じ方が変わるくらいのすごい体験でした」とおっしゃって下さった方もいらっしゃいます。

会期は6月1日(土)までです。本当に貴重なこの機会に是非展覧会をご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都



「Being Asia」@Art Beijingに小山登美夫ギャラリーのアーティストが参加しました

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北京にて4/30から5/3まで行われたアートフェア、Art Beijingに行ってきました。


このフェアの中ではいくつか企画の展覧会があり、そこに山本桂輔さん、長井朋子さん、
大竹利絵子さん、風能奈々さんが作品を出品しました。

http://www.artbeijing.net/fine/article_k.php?k=167&lung=en


Being Asia、というテーマで、中国、韓国、日本から若手作家の作品を集めて展示していました。



展示場所はフェア会場内の一角を占めており、中国の作家は青い帯、韓国の作家は黄色、日本はピンクの帯のところに展示されています。



左から、長井さん、山本さん、風能さんの作品です。



画像中央、木彫の作品が大竹さんです。



画像正面も風能さんの作品。彼女は2点出品しています。



日本からは他には添付の作家さんの作品が出品されていました。





こちらは中国の作家さんセクション。



シンガポールの小山ギャラリーにて個展を行ったジァオ・シュェビンさんの作品が
上海のギャラリーのブースに展示されていました。



せっかくなのでフェアの写真をもう少し。
敷地内をフェア会場に向かって歩いていくと、まずオープンエアに設置されている作品にたどり着きます。



そこを抜けて、フェア会場入り口へ。



このフェアは大きく2つに分かれており、1つはコンテンポラリー、もうひとつは書画骨董からアンティークまでの展示をしています。
下の写真はコンテンポラリーの方の入り口です。




いくつか出展ギャラリーのブースの画像を。
出展ギャラリーのほとんどが中国、台湾のギャラリーでした。







中国の若手コレクターのコレクション展も開催されていました。





最後にライトアップされたArt Beijingの写真を。

長瀬

長井朋子さんプールに絵を描く@七ヶ浜遠山保育所、宮城県

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昨年から微妙に進めていたこのプロジェクト、今春、無事開所式を迎えました!

宮城県七ヶ浜にあるこの遠山保育所は、2011年の地震の際に津波に流され、
シンガポール赤十字社による全額サポートにて再建されることになりました。
2011年の七ヶ浜町遠山保育所改築設計プロポーザルコンペにおいて、
日本人の若手建築家、髙橋一平さんが最優秀賞を獲得し設計されました。
その髙橋さんからの依頼で、長井朋子さんが実際にこの保育所に赴き、プールに
絵を描いたのが今年の3月末でした。

その後保育所が竣工し、GW中の5月2日に開所式が開かれました。
この開所式は、七ヶ浜の町長からシンガポール外務省の上級政務次官、
シンガポール赤十字の事務局長、シンガポール在日大使、建築家の髙橋さん、
そして保育所の園児たちなどでテープカットが行われました。



続いて園児と先生たちによる手作りのくす玉割り!



そのままおゆうぎ室に場を移し、関係各者からのご挨拶やお祝いの言葉がありました。
その中で長井さんが表彰されました!
これは聞いていなかったのでびっくりしました!



こちらがそのプールになります!やっと公開できました!!
とはいえ、下の画像は3月末に長井さんが描き終えたばかりの完成直後のものです。
この写真の時点では保育所はまだ工事中でしたので、屋根に上がってプール全体を撮影することができたのでした。







絵はプールの底だけでなく側面にも描かれています。



同じく外側の側面にも。
下の方は工事が終了前に土で埋められたので、実際には地面から花が咲いているように
見えます。



長井さんはプールだけでなく、保育所のネームプレートにも絵を提供しています。
組の名前はすべて庭に植えられている植物から取られました。








保育所入り口の看板も長井さんの絵です。
「らいおんパーク」というのは公募で選ばれた遠山保育所の愛称だそうです。



大通りから保育所に入る測道を指し示す看板も長井さんの絵です。





このプロジェクトに関して、今年の1月にシンガポールで行われた長井さんの個展でも紹介しています。

http://tkgallery.exblog.jp/19950800/

長瀬

ヴァルダ・カイヴァーノ、ローリー・シモンズ@第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ

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第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展が開幕しました。
総合ディレクターのマッシミリアーノ・ジオーニが手がけた企画展「エンサイクロペディック・パレス(The Encyclopedic Palace)」に、
ヴァルダ・カイヴァーノとローリー・シモンズが参加しています。

そのタイトル通り、現代美術だけでなく歴史的な作品や、いわゆるアウトサイダーアートといわれる作品など、非常に多彩な内容で、
今日におけるイメージや想像の役割に多方面からアプローチしています。

2009年に京都スペースで個展を開催したヴァルダ・カイヴァーノは、ジェルディーニのイタリア館で展示しています。



アーティスト自身が、実際に展示した点数の倍もの作品から、じっくりと選んで展示作業をしたそうです。

会場にたくさんの作品がある中でも、ゆっくりと立ち止まり、時間をとって見ている人が多いようでした。

一方、アルセナーレの会場では、先月東京のスペースで個展を開催、森美術館で開催中の「LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで」に参加しているローリー・シモンズが展示しています。


こちらはアラン・マッカラムとの共作による「ACTUAL PHOTOS」という1985年のシリーズです。
企画展の内部、シンディ・シャーマンのキュレーションのセクションに展示されています。

また、同じアルセナーレの会場には、2011年に個展を開催したハンス・ヨゼフソンの作品も展示されています。



広いスペースに多数が展示され、とても見応えがあります。

第55回ヴェネツィアビエンナーレは11月24日まで開催されていますので、是非ご高覧ください。
街も美しく、同時開催の展覧会も多数。見るものが本当にたくさんあります。

菅木志雄 「Prima Materia」展@フランシス・ピノー・コレクション、ヴェネツィア

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菅木志雄さんの作品が、ヴェネツィアのフランソワ・ピノー・コレクション、Punta della Doganaで開催されている
「Prima Materia」で展示されています。
http://www.palazzograssi.it/en/exhibitions/prima-materia

この展覧会はCaroline BourgeoisとMichael Govanによるキュレーション。
同コレクションから、約30名のアーティストの80点もの作品を展示しています。

菅さんの作品は大きなスペースに、もの派、アルテ・ボーヴェラのアーティストの作品と一緒に展示されています。


こちらは、1979年/2012年の「界入差(Gap of the Entrance to the Space)という作品です。



そしてこちらが、1973年の「等間体(In the State of Equal Dimension)」という作品。


この展覧会は、ビエンナーレ期間後も2014年の12月まで開催されています。
機会があれば是非ご高覧下さい。

芦田尚美展「pocket」@TKGエディションズ京都

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TKGエディションズ(京都)では6月22日(土)より芦田尚美展「pocket」を開催しています。

(「ポケットの風」)



芦田尚美さんは1975年、京都府生まれ。98年に京都市立芸術大学 美術学部工芸科陶磁器専攻を卒業、2000年に同大学大学院 美術研究科工芸専攻陶磁器を修了しました。現在は京都市の松ヶ崎を拠点に制作しています。小山登美夫ギャラリーでは4回目の個展になります。

今回のテーマは「pocket」で、様々な衣類のポケットをかたどった色彩豊かな陶芸作品を始め、芦田さんご本人の夢の中に出てきた人物や世界も彫刻作品となって展開しています。これらの作品には、夢の中のできごとは、人に話すのも恥ずかしいのでポケットにちょこっと隠しておきたいという思いが込められているそうです。ポケットをモチーフにした作品では、実用性を重視した「AMETSUCHI」シリーズとはまた違う、抽象的で自由な表現が見られます



また、彫刻作品のユニークな登場人物からは物語性を感じ取れ、見るものを楽しい想像の世界へと引き込みます。これらは磁土と陶土を混ぜ合わせて作られており、作品に独特の質感、色味を与えています。

(「フラ」(左)、「ピンナップ」(右))
(「ハーブキャンディトリップ」)
(「S & S」(左)、「ひとやすみ」(右))
(「ハウス」(左)、「たたずみ姫」(右))
定番のシリーズ「AMETSUCHI」の新作も取り揃えております。磁器の作品ですが厚みがしっかりあり丈夫に作られています。電子レンジや食器洗い器もOKとのことで普段使いにぴったりです。



ストライプやチェック模様の入った花器は小山登美夫ギャラリーでは初めての展示となりますが、形がシャープすぎず温もりを感じられ、芦田さんのお人柄が伝わってくるようです。


TKGエディションズ(京都)の最後の展示となる芦田尚美展「pocket」は7月13日(土)まで開催しております。是非ご高覧下さい!

(「ひとやすみ」)


アートバーゼル(Art Basel)・レポート

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今年も小山登美夫ギャラリーはスイスのアートフェア、Art Basel(6月19日〜22日)に参加いたしました。遅くなってしまいましたが、展示の様子をレポートさせていただきます。

今回展示したのは以下のアーティストの作品です。

青木克世、井上有一、ヴァルダ・カイヴァーノ、大竹利絵子、桑田卓郎、桑原正彦、サイトウマコト、ジェレミー・ディッキンソン、Zhao Xuebing、菅木志雄、杉戸洋、ディエゴ・シン、蜷川実花、福居伸宏

こちらは青木克世さんのセクションです。




右側、外の壁に蜷川実花さん、左の壁は左から菅木志雄さん、グリッド状に展示した福居伸宏さんの写真作品、そして桑原正彦さんのペインティングです。


正面奥(この写真では右側)にサイトウマコトさん、隣はヴァルダ・カイヴァーノのペインティング。右端は桑田卓郎さんの作品です。


右のペインティングはZhao Xuebingさん、左は井上有一さん、中央は大竹利絵子さんの彫刻作品です。


今年で44回目となるArt Basel。古い歴史を持つ重要なアートフェア、今回も大盛況で、来場者は7万人にも上ったそうです!

清澄の小山登美夫ギャラリーで大野智史個展「BYE BYE SUNSET」がはじまりました

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東京、清澄の小山登美夫ギャラリーでは、大野智史個展「BYE BYE SUNSET」が7/6(土)よりはじまりました。



エレベーターを降りると正面奥に見えるのは、幅7mを超える巨大な作品《PRISM Bye Bye Sunset》。
ビビットな蛍光色がぶつかりあう大画面は、圧巻です。



PRISM Bye Bye Sunset
2013
oil, acrylic on canvas mounted on panel
300.5 x 728.5 cm





小山登美夫ギャラリーでは3回目となる大野智史の今回の個展ですが、お客さまからは作品の変化に驚きの声が聞かれます。

大野は過去2回の個展で、幅数メートルにもなるペインティングを中心に、床に砂を広げて描いたものや、ウォール・ペインティングなども含めて空間全体を使う展示を行っており、
ペインティング作品のモチーフとなるのは、おもに人物やブラッシュストロークの力強い原生林のイメージと、人工的な蛍光色の色面で抽象的に構成されるプリズムのイメージでした。

2009年個展「予言者」
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/satoshi-ohno-exhibition-2009/#.UdvTMRzthmg

2006年個展「acid garden」
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/satoshi-ohno-exhibition-2006/#.UdvTuhzthmg


特に、展示で訪れた北海道の原生林やカリブ海のケイマン諸島での経験や、彼自身富士山麓に移住したことから生まれた、原生林や両性具有の人物の作品は、
豊かな筆触で生と死というテーマを観者にまざまざと見せつけ、大野の代名詞とも言えます。

しかし今回の大野は、ペインティング作品のみで展覧会を構成し、しかも
原生林のようなペインティングの上に、プリズムや円、ストライプなどの幾何学的なかたちを重ねた作品が見受けられます。



ミスティーキリマンジャロ
2013
oil, spray on canvas mounted on panel
183.0 x 260.0 cm


これについて大野は、これまでは、自分の解釈や理念が絵の隅々を支配していて、それを観る人に押し付けるような作品だったけれど、
もっとコミニュケーションが生まれる作品をつくりたいと思った、と話しました。
作品にレイヤーを与えているストライプや円は、大野の意図が入りすぎないように、作品が自身に寄りすぎてしまわないように、幾何学的な形態を選んだと言います。


オープニングにいらっしゃったお客さまからは、エレベーターが開いた瞬間に「わあ!」という声がもれ、
「すごいすごい」と興奮気味に観てくださっている姿が印象的でした。


なかには、2008年に横浜で行われたグループ展「THE ECHO」の出展作などの過去作に描き足したものもあり、
「制作活動の新しいステージへの決意表明のような展示だね」という声も。




作品のインスピレーション源について語る大野からは、
日本のポップシンガーやキリマンジャロに生える植物、ニコニコ動画などの名前が次々に出てきて、
体の芯まで絵描きである大野が、日々の生活から吸収したすべてのエッセンスが画面にレイヤー状に構築され、
深みとなっていることを感じました。





展覧会は7/27(土)まで、ぜひ御来廊ください。




大野智史 展
「BYE BYE SUNSET」
2013年7月6日(土) - 7月27日(土)
小山登美夫ギャラリー(東京、清澄)
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/satoshiohno-exhibition-tkg-2013/#.Udulthzthmg



Installation view from "BYE BYE SUNSET" at Tomio Koyama Gallery, 2013
Photo by Kenji Takahashi
©Satoshi Ohno

銀座三越 8階 ギャラリーでは、グループ展が開催中です。

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銀座三越 8階 ギャラリーでは、小山登美夫ギャラリーのアーティストによるグループ展「銀座三越 × 小山登美夫ギャラリー アートセレクション」が、7/16(火)まで開催中です。
展覧会の出展作家は、芦田尚美、大竹利絵子、工藤麻紀子、桑久保徹、佐藤翠、長井朋子、蜷川実花。

バックヤードの作品も含めると、100点ほどの作品が一度にご覧いただける展覧会になっています!







7/14(日)の14:00〜14:30には、小山登美夫と、出展作家から桑久保徹さん、長井朋子さんが参加するギャラリートークも行ないます。
ご予約不要ですので、皆様のお越しをお待ちしております。


写真左手はギャラリートークに参加する桑久保さんのペインティング作品、



そして長井さんのペインティングとドローイング、立体作品です。




今日まで弊廊のTKGエディションズ京都で展覧会を開催していた、芦田尚美さんの陶芸作品も多数展示しております。
京都に行くことができなかった方もぜひ、足をお運びください。






銀座三越 × 小山登美夫ギャラリー アートセレクション
(出展作家:芦田尚美、大竹利絵子、工藤麻紀子、桑久保徹、佐藤翠、長井朋子、蜷川実花)
銀座三越8階 ギャラリー
7/10(水)〜7/16(火)
10時30分〜20時(最終日は16時閉場)

【関連イベント】
小山登美夫と出展アーティストによるギャラリートーク
7/14(日)14時〜14時30分
参加アーティスト:桑久保徹、長井朋子

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1210/event/gallery.html

高橋コレクション展「マインドフルネス!」@霧島アートの森

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7/12から鹿児島の霧島アートの森で開催している、高橋コレクション展
「マインドフルネス!」にギャラリーアーティストが多数出品しています。

http://open-air-museum.org/events/event-1303

以下順路順に。
菅木志雄さん。


左が福井篤さん。


左が川島秀明さん。


真ん中が安藤正子さん、右奥が大野智史さん(今清澄の小山ギャラリーにて7/27まで新作の個展を開催しております)。
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/satoshiohno-exhibition-tkg-2013/#.UeZggmT3yf4
左には奈良美智さんの代表作が!


右の立体作品が小出ナオキさん。左の白い台座に展示されている黒っぽい立体も小出さんの野焼きセラミックの作品です。


この写真。手前2点が小出さん、後ろに奈良さんの作品が控えております。


左が名知聡子さん、右手の円形の作品は大野さん、その横の人物像は落合多武さんです。


真ん中が名知さんの作品。


左が大野さんで右が落合さん。
設営中の写真ですみません!


落合さんの猫彫刻。
猫の重みでキーボードが押され音が出る、という作品です。



初日の7/12には、オープニングが行われ、出品作を所蔵されている高橋龍太郎さんからもご挨拶がありました。


同じく出品作家の紹介もあり、今回作品設置のため霧島入りしていた小出さんも
ご紹介いただきました。


関係者各位でのテープカット!


同日、霧島に来ている出品作家と高橋さんによる作品説明とトークも行われました。


自作の前で作品について話をしている小出さん。


同様、今展覧会の企画者である内田真由美さん(左)、児島やよいさん(右)からもご挨拶がありました。


最後に高橋さんを囲んで皆で記念撮影!


この展覧会は9/1まで開催しております。
高橋さんの珠玉のコレクション、夏休みを利用してぜひお運びください!



長瀬

蜷川実花個展@金津創作の森が7/20にオープンしました!

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蜷川実花個展@金津創作の森が7/20から福井県あわら市金津にてオープンしました!
http://sosaku.jp/event/2013/ninagawa/

ここは森の中にある美術館で、館から一歩外に出ると緑と風が気持ちのよいところです。森の中にはいくつものアート作品が設置されています。

まず展覧会場に入って最初に目に飛び込むのは、こちらです!
すごくきれいです!


これは日が差し込む午前中しか見られないのですが、床にもイメージがはっきりと
映し出されています。

設営の時、展示作業をお願いしていた美術展示専門の方たちも全員携帯で写真を撮っており、
目の肥えた百戦錬磨の方々(全員男性)がこうやって思わず写真を撮ってしまうようなことが起きるのもなかなかないことなので、してやったり感がありました!


展示室は3つに分かれており、第1室は人物を撮影した写真と、捧げられた造花を主に撮影したシリーズ「永遠の花」から、
床に置いてあるライトボックスは、旅先で撮影された様々な写真を縮小プリントアウトし、小さなアクリルに添付してライトボックスの上に数百と配置したもの。





第2室は主にアジアの旅先で撮影された金魚の映像を編集したものです。

3面スクリーンに同じ映像が同時に流れているもので、金魚の動きを見つめていると自分が水の中で浮遊しているような感覚になります。
気持ちいいです。





そして最後の部屋は壁面全面を使った花をメインにしたインスタレーション!
華やかで艶やかで元気になります!

展示作業中も美術館の掃除の方が気に入ってくださって、何度も見に来てくださっていました。
トイレで「あの部屋きれいだねー」と言われ思わず感動、胸が苦しくなりました。
こういう行動が自然に起こるのも作品と展示の力だなと思います。



各部屋をつなぐ通路には、花を撮影した代表作「Acid Bloom」が並びます。



この先は無料ゾーンで、左のシアターでは蜷川さんが監督したミュージックビデオや、映画の予告編などが上映されています。
基本週末の上映ですが、お盆中は平日の上映もあります。
詳しくはこちらから↓
http://sosaku.jp/event/2013/ninagawa/


正面に見える緑の作品も蜷川さんの作品です。
かたつむりのいる写真です。


展覧会初日は蜷川さんのトークがあったのですが、開館前で暑い最中、こんなに大勢のお客様が並んでくださいました!
これにはいつもありがたくて感動し、涙ぐんでしまいます。






9時半より展覧会オープニングセレモニー。
写真は蜷川さんのご挨拶の様子。


関係各者によるテープカット。



そうしている間にも、トークに並ぶ行列は成長しつづけ。
定員200名で告知していましたが、最終的に600人を越えるお客様が。



そこで美術館の方のご英断。
並んでくださった方全員がトークに参加できるよう、トーク会場のシアターの扉をすべて開け放ち、外に通じる扉も開放、中にも外にも声が聞こえ姿が見えるようにして奇跡の全員参加に!




トークは蜷川展担当学芸員の石川さんのナビにより、蜷川さんの作品制作に係る話から映画製作、映像製作の際の裏話や、人生におけるスタンスの話までと幅広く、蜷川実花とという人がどういう人なのかよくわかる素晴らしいものでした。


トーク終了後はお客様で展覧会場が埋まりました。
これもいつも見るとうれしさがじわじわこみ上げてきます。



この展覧会は9/29まで開催しております。

展覧会はいろいろな方々の協力の元、みんなで作り上げるものですが、今回は創作の森の石川さん始め、館のみなさまのお力がなければここまでいい展覧会にはならなかったです。
下の写真は石川さんと上司の中嶋さん(数年前から創作の森での蜷川展を打診してくださっていた方)が作品を展示する壁を自力で塗ってくださっているところです。
展示室の清掃も美術館のスタッフの方総出で行ってくださり、愛がなければいいものはできないな、とつくづく思った展覧会でした。



また今回の展示設営は東京スタデオさんにお願いしました。
白井さんを棟梁に素晴らしいチーム力を発揮してくださり、設営期間4日間で見事に完璧に仕上げてくださいました!
映像部屋のスクリーン製作も枠から含めすべて現場製作でした。
おかげ様でゴージャスな展示空間ができました。
本当にありがとうございました!




こちらはおまけ。
美術館は日のあるうちに閉館なので、通常はこの風景は見られないのですが、
8/16と17はナイト・ミュージアムが行われ、19:30~21:00(展覧会場は20:00まで、最終入場は19:30)までの開館だそうなので、その時に見ることができます。
この2日間は19時半から蜷川さんの作品イメージを外に投影するそう(天候によっては中止)ですので、この2日間に行くのはお得です!



ちょうど夏休み期間を挟むので、夏の旅行がてらぜひ足をお運びください。
お昼には福井と言えばのおろしそばがおすすめです。

また宿泊される方にはあわらの宿 八木がおすすめです。
http://www.hotel-yagi.co.jp/

私たちもこちらに宿泊させていただいたのですが、スタッフの方みな親切でホスピタリティに溢れ、温泉も露天風呂もあって気持ちよく、食事もおいしく、と素晴らしいところでした。
また専務さんがインテリアに凝っておられ、宿のいたるところに有名デザイナーの椅子や照明が設置されており、それを探索するのも楽しいです!

長瀬




小山登美夫ギャラリー(清澄)にて中園孔二展がはじまっています!

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8/3(土)より小山登美夫ギャラリー(清澄)では、中園孔二展がはじまっています。
中園さんは1989年生まれ、東京藝術大学油画科を卒業する2012年に、全国の美術大学・芸術大学の卒業制作展の出展作から選出、展示される「アートアワードトーキョー丸の内 2012」に選ばれて小山登美夫賞を受賞し、
今回は小山登美夫ギャラリーでのはじめての展示となりました。



Installation view at Tomio Koyama Gallery, 2013
©Koji Nakazono
Photo by Kenji Takahashi


スペースには、大学に入学した2008年頃から今年までのペインティング作品と、
写真と紐、植木鉢を使って制作されたインスタレーション作品が展示されました。
この展示の構想は展覧会に向けて絵を描いている段階で、わりと最初の方から中園さんの頭にあったようです。



無題 Untitled
2012
194.0 x 162.0 cm
crayon on wood panel
©Koji Nakazono



Installation view at Tomio Koyama Gallery, 2013
©Koji Nakazono
Photo by Kenji Takahashi





今回の展示では、アートアワードトーキョーでの出展作2点のうちの1点も見ることができます。
絵を描く時の動機について、中園さんは「誰か人と会った後に何か描けるような気がして、出来上がることがほとんどです。出来上がる表面はばらばらに見えますが、すべて自分の見てみたかった景色です。」と話しています。



無題 Untitled
2012
194.0 x 194.5 cm
oil on canvas
©Koji Nakazono



無題 Untitled
2012
46.0 x 38.0 cm
crayon on wood panel
©Koji Nakazono


中園さんがジャケットデザインを担当したGustave ConquiotのCD、「Bulky」の、ジャケットに使用された作品も展示しています。
(会期中のみCDも販売しております!)



無題 Untitled
2011
41.0 x 41.0 cm
oil on canvas
©Koji Nakazono


今回の展示に合わせて、中園さんはなんと100点以上の作品をギャラリーに納品してくださいました!
展示しきれなかった作品は別のビューイングルームに置いていますので、ご興味の方はぜひスタッフにお声掛けください。



展覧会初日に行なわれたオープニングレセプションには、たくさんのお客様にご来廊いただきました。
中園さんのデビューに駆けつけた大学時代の同級生や、弱冠23歳のアーティストの初個展に、コレクターの方々の間での関心の高さも感じられました。



アーティストトークは、清澄の大きな展示スペースにも入りきらないほどお客様で超満員!
小山の質問に対して、丁寧に言葉を選びながら話をする中園さんの姿が印象的でした。




オープニング限定で中園さん自作の音楽を流しましたが、絵を描くことと同じくらい、音楽を作ることもするという中園さん。

アーティストトークの中では、「自分の目の前を、なにかが高速で通りすがっていくような感覚があって、そのスピードは早過ぎて、普段はそれを見つめることができないのだけれど、
絵を描いたり、音楽を作っている間は、そのことが中園さんの身体を押し進めて、通りすがるものに少し追いつけるようになって、
見えるような気がする」というお話が出て、中園さんの感覚をリアルに伝える興味深い言葉でした。


今回の中園孔二展は、美術手帖10月号(9/17発売)に沢山遼さんに書いていただくレビューが載ることも決まりました。
皆様お見逃しないよう、ぜひご来廊ください。




中園孔二展
2013年8月3日〜8月31日
小山登美夫ギャラリー(清澄)

あいちトリエンナーレ2013に杉戸洋さんとオノ・ヨーコさんが 参加しています!

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8/10からスタートしたあいちトリエンナーレ2013に杉戸洋さんとオノ・ヨーコさんが
参加しています!

http://aichitriennale.jp/index.html

杉戸さんは名古屋市美術館に出品していますが、今回は建築家の青木淳さんとの
2年ぶりの再セッション、スパイダースを再結成!
黒川紀章さん設計のこの美術館の知られざる見え方、使い方を提案しています。

以下の写真は美術館外観。
これまでの入り口とは逆サイドを入り口にしています。
こちら側からの美術館外観はあまり見たことがない人が多いと思います。
二つの小さな三角形が新しく追加された美術館出入り口です。



そこから中に入り展示空間を抜けると、これも新しく追加された階段がお目見え。
そこを上って二階にあがります。
写真は階段を二階から見たものです。



階段をあがると色鮮やかなメッシュで緩やかに区切られた空間が。。!
天井からの光が抜けて美しく、思わず立ち止まって眺めてしまいます。
透けているメッシュを眺めることがいつのまにか空間を眺めることにも
つながっていく気持ちのいい体験でした。



またブロック状にカットされ、組み上げられたスタイロフォームのあるスペースに、
美術館の図面やスパイダースの作品が並びます。




オノ・ヨーコさんは愛知芸術文化センター、その周辺の町中やテレビ塔などに様々な作品を展示しています。

以下は芸術文化センターの作品。
オノさんの指示により、観客が参加して作り上げていく作品です。
用意されたポストイットに指示された内容を個々人が書き、それをキャンバスに貼付けていきます。
写真は内覧会のもので、まだポストイットの数も少ないですが、会期中には埋め尽くされていくと思われます。





こちらは地下鉄の栄駅構内に設置されている空の映像。
この作品も町中に点在しています。



あいちトリエンナーレは岡崎にも会場を広げており、こちらも町中の至るところに
オノさんからのメッセージを見ることができます。もちろん名古屋市内にも。
私も可能な限り集めてみました。









また岡崎会場にはウィッシュ・ツリーもあります。




あいちトリエンナーレは10/27まで開催されています。

9/14(土)には名古屋市美術館にて13時から14時まで青木さんと杉戸さん
によるレクチャーが行われます。
定員は180名、当日12時より美術館1階にて整理券を配布するそうです。
詳しくは以下を。

http://aichitriennale.jp/program/detail.html#aoki


トリエンナーレ自体が盛りだくさんの内容ですが、是非事前にウェブでチェックされ、
暑さ対策万全でお出かけされることをお勧めします!

長瀬

三宅信太郎さんの個展がベルリンにてはじまりました!

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三宅信太郎さんの個展「Viking Age」がベルリンのGerhardsen Gernerにて8/23より始まりました!

http://www.gerhardsengerner.com/current_b.htm

ベルリンのこのギャラリーでは4年ぶり4回目となる今回の個展では、ヴァイキングと北欧神話をテーマにしています。

以下は展示の様子です。
展示スペースは2つに分かれており、下の写真は主にヴァイキングをテーマにした作品を展示しています。


正面の立体作品は、

Viking riding a horse
2013
styrene foam, urethane, ink, steel, gum
h.194.5 x w.91.0 x d.271.0 cm







Viking Age
2013
124.5 x 86.0 cm, 124.5 x 269.5 cm, 124.5 x 129.5 cm



Leifur Eiriksson
2013
79.1 x 273.1 cm



左から、
Vikings 30.1 x 40.0 cm

Erik the Red 49.8 x 61.0 cm

Wikinger diam. 46.4 cm

Spear 60.0 x 35.0 cm

Sol & Skoll 40.0 x 49.8 cm
制作年はすべて2013



こちらはもうひとつのスペース、主に北欧神話をテーマにした作品を展示しています。



左から
Fenrir and Týr 44.5 x 69.8 cm

Garm & Hel 43.5 x 58.9 cm

Odin 44.6 x 59.6 cm
制作年はすべて2013



左から
Vlkyrja 55.0 x 60.8 cm

Pórr & Jörmungandr 43.7 x 56.3 cm

Tor 57.5 x 84.1 cm

Auðumbla 58.6 x 43.5 cm
制作年はすべて2013



Sol & Mani
2013
43.1 x 208.5cm



一番奥に見える立体は

Viking with a spear
2013
h.186.4 x w.69.5 x d.39.5 cm



ギャラリーエントランス入ってすぐに襲いかかってくるのは

Viking with a hammer
2013
h.159.9 x w.75.0 x d.61.5 cm



8/25のオープニングには、三宅さんによるヴァイキングのパフォーマンスと
ライブドローイングが行われました。

下の写真はギャラリーから街へ向かう三宅ヴァイキング。

頭に冠っているのは調理器具で作った兜。

茶色のベストはベルリンで購入したバスタオルをじょきじょき切って三宅さんが作ったもの。

ヴァイキングの船なる鹿の頭のついた樽は、古いワイン樽を使って現地制作したもの。

マストはギャラリーの掃除用具から、帆はちょっと前まで働いていたスタッフの作業用パンツ。



このワイン樽にはキャスターがついており、ごろごろ道を走ります。



写真で見ると大人しげですが、実際には全力疾走を繰り返しており、追っかけていた
お客様、スタッフともに息が上がってもう足がくがくになりました!
途中でもいろんな人に握手や写真を求められ、歌歌ったり、口上述べたりとハードですが
すごく楽しいものでした!



歌ってます!



漕いでます!



ギャラリー戻ってライブドローイング!
三宅さんももうはあはあ肩で息しながらのドローイングです!






こちらが完成したウォールドローイングです。

右手の船は

Viking Ship
2013
wine cask, stuffed animal, cardboard, tape, ink,
vinyl string, fabric, water color, two brushes, wood, one piece of crocks shoes, viking helmet



この展覧会は9/21まで開催しています。

実はオープニングで使ったこのヴァイキング船は初代をマイナーチェンジしたもので、
初代船完成の翌日には湖でパフォーマンスを行っておりました!
(でぼろぼろになり、二代目の登場となりました)

下の写真は進水式を行っているところ。
右手に持っているのはワインの代わりのオレンジーナ。
上の船の写真と比べると、鹿の首のうしろの模様が違っていることがわかるでしょうか?
おしりの方も同じくです。



進水しました!
三宅さんが頭にかぶっているのは救命具の浮き輪。
小さいんです。



すでにシーズン過ぎたベルリン近郊の有料ビーチのある湖にて。
お客もいないことからフリーで好きな事をやらせていただきました!



なんか壮大です。




この時も砂浜全力疾走や、頭から湖に飛び込んだりしていたので、撮影している私たちも
三宅さん追いかけるのにへとへとになりました。
恐るべき体力です。






この時は主に写真を撮っていて、動画はギャラリーのスタッフが携帯で適当に細切に撮影しただけで、
今回のベルリンの展覧会では見せていません。
でもいつか見られる日が来ると思います。

長瀬

名知聡子展「About Him」@小山登美夫ギャラリーシンガポール

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小山登美夫ギャラリーシンガポールでは、名知聡子さんの個展「About Him」を開催しています。

名知聡子さんは1982年東京生まれ、現在は愛知県にて制作活動をしています。2010年の「告白」に続き、本展は小山登美夫ギャラリーでは2回目、シンガポールでは初の個展になります。
印象の強いポートレート作品を制作する名知さん。今回もパネル2枚組の横幅4m70cmの大作「MANAMI」をはじめ、4点のポートレートのペインティング、そして1点の写真作品を展示しています。

以上がセルフ・ポートレイトのシリーズ、こちらは友人を描いた作品「Stage」です。


名知さんは今回、2010年の前回の個展の際よりもいっそう自らの内面を見つめ、要素を削ぎ落して凝縮した表現に取り組みました。前回の個展のタイトル「告白」から、「手紙」に変わり、そして「日記」へと変わっていったそうです。また作品はユートピアのようなものと名知さんは話します。視界いっぱいに広がる画面の前に立つと、その繊細な筆致を目で追いながら、確かにその世界に引き込まれていくように感じます。

("MANAMI"2013, 240.0 x 470.0 cm, acrylic on canvas)

また今回興味深いのは、顔の表情に重点をおくポートレートを描いてきた名知さんが、初めて顔が隠れている人物を登場させ、作品構成の複雑さを深めている点です。
("DOLL" 2012, 194.0 x 194.0 cm, acrylic on canvas)

以下、9月6日(金)のオープニングの様子。長いワンピースを着てらっしゃるのが名知さんです。

またオープニングの翌日に開催された、ギルマン・バラックスのアートツアーに参加された名知さん。ご自分の作品についてツアーの皆さんにお話されました。思いがけなくアーティスト本人から話を聞くことができ、皆さん喜ばれて、たくさん質問が出ました!
最後にツアーの皆さんと記念撮影。

会期は10月6日(日)までとなっています。シンガポールにいらっしゃる機会があれば是非ご高覧下さい!

小山登美夫ギャラリーシンガポール

六本木クロッシング2013 アウト・オブ・ダウト@森美術館

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六本木の森美術館で、前回のLOVE展に引き続き開館10周年を記念した展覧会『六本木クロッシング2013 アウト・オブ・ダウト展 日本現代アートのいまを問う』が始まりました。
森美術館が日本のアートシーンを総覧する展覧会として、2004年から3年に1度開催されている『六本木クロッシング』シリーズ。
4回目の今年は、「世代の異なるアーティストや在外/日系アーティストも含む29組の芸術的実践を通して、先の見えない日本の次のステージにどのような風景が見えてくるのか」というテーマ。
ギャラリーからは、菅木志雄さんが参加しています。

映像あり、インスタレーションあり、様々な作品がひしめく展覧会場で、菅さんの展示は後半の1室にあります。
1974年、菅さんがのちに「アクティヴェーション」と呼ぶ活動の一貫として、野外で自分が空に放った石を撮影した写真作品『界律』が展示の始まりです。



壁を回り込み、同じく70年代の写真を見ながら後を振り返ると、今回制作された新作『間連空』が目に飛び込んできます。鉢形の2つのセメントをワイヤーでつなぐシンプルなユニットが、展示会場に応じてバリエーションを変えていくこの作品。今回は直径4m60cmの大規模な作品になりました。
背景の窓にはうっすらと、眼下の東京の街の風景が広がっています。



作品について解説されている、担当チーフ・キュレーターの片岡真実さん。ご覧になるお客様の中には「静かな噴水みたい」とおっしゃる声も聞かれました。

同じく新作の『点景構』(左)と『間状化』(右)。土台の素材とフォルムからは『間連空』との連なりが感じられます。



オープニングレセプションは多くの方々で大盛況でした。
ご挨拶される片岡さんと、同じく展覧会を企画されたルーベン・キーハンさん(クイーンズランド・アートギャラリー | ブリスベン近代美術館アジア現代美術キュレーター)、ガブリエル・リッターさん(ダラス美術館アシスタント・キュレーター)。



ずらりと並ばれた作家の皆さん。菅さんは左から5番目、後方にいらっしゃいます… おわかりでしょうか?


(以上 撮影:佐藤毅)

ミュージアムショップには、菅さん初の制作となるTシャツも販売中です!菅さんと長年にわたり親しくされているデザイナーの佐藤毅さんによる、すてきなデザインです。(2種類、3,990円)



とても見応えのある展覧会、じっくりすべてご覧いただくには1時間以上お時間をとっていただいたほうが良さそうです。今週12日(土)には、菅さんと片岡真実さんとのトークイベント「"もの"とは何か?」も開催されます。詳しくはこちらからご覧ください。


小山登美夫ギャラリー

小出ナオキ『18人の魔法使いと17人のオバケ』@六本木ヒルズA/Dギャラリー

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同時開催で、3階のショップ横、六本木ヒルズA/Dギャラリーでは、小出ナオキさんによる『18人の魔法使いと17人のオバケ』が開催中です。
ご自身のお嬢さんがつくるお話の中に登場するという魔法使いとオバケたちをモチーフに、セラミックや木彫の立体作品、ペインティングや写真などが、賑やかに展示されています。



パステルカラーに彩色されたひな壇のような台座に、さまざまな愛らしいオバケたちが並んでいます。





オープニングでは、たくさんの方においでいただき、小出ワールドをご堪能いただきました。
展示は10月14日(祝)午後8時までとなります。どうぞお見逃し無くご覧ください!
10月18日(火)からは、同スペースで菅木志雄さんの展示がスタートいたします。

蜷川実花さんが森山大道さんと二人展@ドイツ、カッセル

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蜷川実花さんがドイツ、カッセルにて、森山大道さんとの二人展を開催しています。

http://www.kasselerkunstverein.de/

場所はドクメンタの会場で知られるFridericianum内のKasseler Kunstvereinです。

この展覧会はカッセルで行われたFoto Book Festivalという写真集のフェスティバルの関連企画展です。
http://2013.fotobookfestival.org/

今年のFoto Book Festivalは森山さんをフィーチャーしており、事務局から
森山さんと蜷川さんの展覧会をやりたい、とお誘いを受けて実現しました。

以下は展示の様子です。

蜷川さんの作品イメージを壁紙状にプリント、壁全面に貼っています。
その上に作品を展示しています。





こちらは奥のスペース。
森山さんと蜷川さんで交互に壁を使うというキュレーターチームのアイデア。





3室では映像を流しています。



10/24はFoto Book Festivalと展覧会の同時オープニングと内覧会でしたが、
ものすごい数の人が来ました!










この展覧会は11/6まで開催しています。

長瀬
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