東京、清澄の小山登美夫ギャラリーでは、4/20(土)よりローリー・シモンズ個展「The Love Doll: Days 9-35」がはじまりました。
本展では、新作の写真シリーズ『LOVE DOLLS』11点と、映像作品『Geisha Song』を展示しております。
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Installation view from "The Love Doll: Days 9-35" at Tomio Koyama Gallery, 2013
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Installation view from "The Love Doll: Days 9-35" at Tomio Koyama Gallery, 2013
2009年、小山登美夫ギャラリーでの初個展の際来日したシモンズさんは、秋葉原の書店で女子高生の制服を着たラブドールの小さなポスターを見つけました。
彼女はさっそくこの高性能にカスタマイズされた、等身大の日本のラブドールを2体購入し、この「女の子」との写真的な関係を記録し始めます。これが、今回発表されている『LOVE DOLLS』のシリーズになり、写真集『THE LOVE DOLL』として刊行され、これまでに作品はニューヨーク、ロンドン、パリ、アスペン(コロラド州)、スウェーデンのヨーテボリで発表されました。
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The Love Doll / Day 27/Day 1 (New in Box, Head)
2010
Fuji Matte print
133.4 x 177.8 cm
ed. 5
彼女は、展覧会初日に行なわれたアーティストトークで、人形とある距離感を保つために、服を着させたりすることはアシスタントに任せ、裸の姿を見ないようにした、と話しており、
個々の作品にもクロノロジカルなタイトルがつけられていますが、
とりわけ撮影が思い出深い2点は?という問いには、次の2点をあげてくれました。
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The Love Doll/Day 24 (Underwater)
2010
Fuji Matte print
119.4 x 177.8 cm
ed. 5
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The Love Doll/ Day 25 (The Jump)
2010
Fuji Matte print
177.8 x 133.4 cm
ed. 5
2011年ニューヨークのSalon 94で行われた個展の展評でジェフリー・カストナーは、シリーズ『LOVE DOLLS』での、人形の大きさという物質的な問題にとどまらない彼女の作品の変化について、
「シモンズは明らかに感情的な度合いを強め、彼女自身も彼女のプロジェクトもより豊かに、心理学の領域に終始しない広がりを見せている。これまでのより物質的で心理学的な、いわば毒を抜かれた演出ではしばしば失われていた“アニメーション”的な要素をも、巧みに使いこなしている」
と評しています(Jeffrey Kastner, ARTFORUM, May 2011)。
アーティストトークはたくさんのお客様にお集まりいただき、シモンズさんからは制作方法の話まで聞くことができました。
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このシリーズではじめて、等身大の女性の人形を被写体に選んだシモンズさんは、
男性の人形を写真におさめることにも興味を持ち、今は医師が治療の練習などに用いる医療用の人形を見つけ、
新しい制作に取り組んでいるそうです。
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またシリーズ『LOVE DOLLS』のその他の作品は、森美術館で開催中の10周年記念展『LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで』(2013年4月26日〜9月1日)に出品されています。
皆様ぜひこちらもあわせてご高覧ください。
ローリー・シモンズ個展「The Love Doll: Days 9-35」
小山登美夫ギャラリー(東京、清澄)
2013年4月20日(土)〜5月25日(土)
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/lauriesimmons-exhibition-thelovedolldays9-35-2013/#fragment-10
10周年記念展『LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで』
森美術館
2013年4月26日(金)〜9月1日(日)
http://www.mori.art.museum/contents/love/index.html
本展では、新作の写真シリーズ『LOVE DOLLS』11点と、映像作品『Geisha Song』を展示しております。

Installation view from "The Love Doll: Days 9-35" at Tomio Koyama Gallery, 2013

Installation view from "The Love Doll: Days 9-35" at Tomio Koyama Gallery, 2013
2009年、小山登美夫ギャラリーでの初個展の際来日したシモンズさんは、秋葉原の書店で女子高生の制服を着たラブドールの小さなポスターを見つけました。
彼女はさっそくこの高性能にカスタマイズされた、等身大の日本のラブドールを2体購入し、この「女の子」との写真的な関係を記録し始めます。これが、今回発表されている『LOVE DOLLS』のシリーズになり、写真集『THE LOVE DOLL』として刊行され、これまでに作品はニューヨーク、ロンドン、パリ、アスペン(コロラド州)、スウェーデンのヨーテボリで発表されました。

The Love Doll / Day 27/Day 1 (New in Box, Head)
2010
Fuji Matte print
133.4 x 177.8 cm
ed. 5
彼女は、展覧会初日に行なわれたアーティストトークで、人形とある距離感を保つために、服を着させたりすることはアシスタントに任せ、裸の姿を見ないようにした、と話しており、
個々の作品にもクロノロジカルなタイトルがつけられていますが、
とりわけ撮影が思い出深い2点は?という問いには、次の2点をあげてくれました。

The Love Doll/Day 24 (Underwater)
2010
Fuji Matte print
119.4 x 177.8 cm
ed. 5

The Love Doll/ Day 25 (The Jump)
2010
Fuji Matte print
177.8 x 133.4 cm
ed. 5
2011年ニューヨークのSalon 94で行われた個展の展評でジェフリー・カストナーは、シリーズ『LOVE DOLLS』での、人形の大きさという物質的な問題にとどまらない彼女の作品の変化について、
「シモンズは明らかに感情的な度合いを強め、彼女自身も彼女のプロジェクトもより豊かに、心理学の領域に終始しない広がりを見せている。これまでのより物質的で心理学的な、いわば毒を抜かれた演出ではしばしば失われていた“アニメーション”的な要素をも、巧みに使いこなしている」
と評しています(Jeffrey Kastner, ARTFORUM, May 2011)。
アーティストトークはたくさんのお客様にお集まりいただき、シモンズさんからは制作方法の話まで聞くことができました。

このシリーズではじめて、等身大の女性の人形を被写体に選んだシモンズさんは、
男性の人形を写真におさめることにも興味を持ち、今は医師が治療の練習などに用いる医療用の人形を見つけ、
新しい制作に取り組んでいるそうです。

またシリーズ『LOVE DOLLS』のその他の作品は、森美術館で開催中の10周年記念展『LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで』(2013年4月26日〜9月1日)に出品されています。
皆様ぜひこちらもあわせてご高覧ください。
ローリー・シモンズ個展「The Love Doll: Days 9-35」
小山登美夫ギャラリー(東京、清澄)
2013年4月20日(土)〜5月25日(土)
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/lauriesimmons-exhibition-thelovedolldays9-35-2013/#fragment-10
10周年記念展『LOVE展:アートにみる愛のかたちーシャガールから草間彌生、初音ミクまで』
森美術館
2013年4月26日(金)〜9月1日(日)
http://www.mori.art.museum/contents/love/index.html