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Channel: TOMIO KOYAMA GALLERY:東京・Singapore | 8/ART GALLERY
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小山登美夫ギャラリー(東京)で岩城芳子個展が開催中です!

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東京、清澄の小山登美夫ギャラリー(6F)では、10月6日より岩城芳子展「Just Another Diamond Day」がはじまりました。

岩城芳子は1970年広島県生まれ、現在は宮城に制作の拠点を置きます。1993年に多摩美術大学絵画科油画専攻を卒業した後、壟話学校などで美術の教員を務め、1996年から2年間、多治見市陶磁器意匠研究所デザインコースで陶芸を学びました。
本展覧会は、岩城さんにとって小山登美夫ギャラリーでは初となる個展です。


Installation view from "Just Another Diamond Day" at Tomio Koyama Gallery, 2012
© Yoshiko Iwaki photo by Kenji Takahashi



唐三彩の女人像のようなふっくらとした表情が特徴の出展作は、ブロンズにも似た光沢をもっていますが、これは釉薬ではなく、半乾きの状態の粘土の表面をスプーンの腹などで磨き上 げ、じっくりと蒸しながら野焼きすることで得られるものです。


「空を泳ぐ」2012年、h.10 x w.6 x d.25 cm、clay
© Yoshiko Iwaki photo by Kenji Takahashi



野焼きをするための稲藁は、自宅のまわりの田んぼから使い切れないほど集められます。
岩城さんは「天候によって藁の量や焼成の時間を変えるのは、塩釜焼きかなにかのお料理みたいね」と話していて、
彼女にとって生活と制作が地続きにあるということがうかがえます。





多摩美術大学の油絵学科に在学していた学生時代、自然の豊かな大学周辺を散歩していて、偶然土の中から見つけた粘土で、岩城さんは《草むらのうんこ》という作品を作りました。赤ん坊の体調がうんちでわかるように、粘土は地球のうんちのようだと感じて、このタイトルをつけたと言います。
大学を卒業して美術教員として働いていた壟話学校では、粘土を触っているうちに子供たちの顔が“お風呂あがり”のように活き活きとしていく姿が印象的だったそうで、土の魅力に惹きつけられるようにして、岩城さんは陶芸の世界に足を踏み入れました。


Installation view from "Just Another Diamond Day" at Tomio Koyama Gallery, 2012
© Yoshiko Iwaki photo by Kenji Takahashi



展示室内に入ると、作品とそれ同士の配置によってゆるやかにつくられる、童話の世界にひたっているような感覚になります。



展覧会は11月10日まで、東京、清澄の小山登美夫ギャラリー(6F)で開催されております。
同じく7Fで行われております、桑原正彦展「夢の中だけで」とあわせて、ぜひご高覧ください。




岩城芳子 展
「Just Another Diamond Day」
2012年10月6日(土) - 11月10日(土)
小山登美夫ギャラリー(6F)


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