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Channel: TOMIO KOYAMA GALLERY:東京・Singapore | 8/ART GALLERY
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岡田理展「何があっても/何もなくても」@TKGエディションズ京都

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TKGエディションズ京都では、岡田理さんの個展「何があっても/何もなくても」を開催中です。

岡田理は1987年群馬県生まれ。2010年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科陶磁器専攻を卒業後、スイスで竹内利幸氏のもとで短期研修を受けました。2011年11月から滋賀県立陶芸の森内アーティスト・イン・レジデンスプログラムにて、スタジオアーティストとして滞在し制作しています。小山登美夫ギャラリーでは初めての個展です。

岡田さんは陶を素材とした立体作品を制作しています。今回の個展では、信楽で制作したたくさんの作品を展示しています。
展示に関しては、スペースを下見してイメージをつくっていったという岡田さん。壁には400個もの陶のピースを展示し、作品の台座もいくつか色を塗って、空間全体を作り上げました。
普段書籍を並べている棚も、小さめの作品を展示するのに利用しました。白い山のようなものと横にあるものはお化けの外側と内側。中にすっぽりと入り、目がのぞくのも面白いです。
(それはぼくじゃないよ I、2012、h. 23 x w. 26 x d. 26 cm、ceramic, bronze powder)

横の台座には壷やパイナップルが並んでいます。


こちらは「とんちんかん」シリーズ。左から「とんちんかん/悶え」、「落胆」、「動揺」、「混乱」、と感情を表すタイトルがついています。ユーモラスでありながら、それらの感情をとてもよく表しています。


今回の展覧会「何があっても/何もなくても」では、「ユートピア」というものがキーワードになっているそうです。理不尽なことや大変な状況があっても、それに対する変化への行動をとることができなくても、それぞれの中の拠り所のようになっているもの。

2匹のクマが顔を隠し合っている「何があっても/何もなくても」。
(2012、h. 90 x w. 81 x d. 55 cm、ceramic)

「何があっても/何もなくても」はこちらの「クマに貝」が元になっているそうです。
(2012、h. 31 x w. 32 x d. 30 cm、h. 21x w. 18 x d. 15 cm、ceramic)

野生動物のドキュメンタリーの、シマウマが命を狙われているシーンも、静止画像を見たら仲良く楽しそうに見えたことに着想をえた「We are lucky friends」。
(2012、h. 60 x w. 120 x d. 60 cm、ceramic, wood, bronze powder)

など、たくさんの作品が展示されています。

7月20日(金)のオープニングレセプション、アーティストトークには、信楽の陶芸の森で一緒に制作するアーティスト達もたくさん応援に来て下さいました。


会期は9月1日(土)までです。(夏季休廊8月12日〜27日)是非ご高覧下さい。

小山登美夫ギャラリー京都


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